ストレージ・ボックス
作品保護の観点で筆者が大きくショックを受けたのは版画のシミを見た瞬間からです。
それは筆者にとって大きな事件でした。
アート作品は、購入したとしても「作家からお預かりしている」もので、次代に引き継ぐことをになっている、とすれば、大変な事をしてしまったと思いました。
この一件があって以降、所有している作品を額装する際には、見栄えと同じようなプライオリティで「作品保護」の観点を意識しております。
そんなタイミングのなか、馴染みの額装店で相談して出てきた保存形態の1つが「ストレージ・ボックス」を使った保管方法です。
いわゆるアシッドフリー(Acid Free)、無酸性の保存箱です。
※別称でストレッジ・ボックス、ミュージアム・ボックス、アシッドフリー・ボックスなど色んな呼称があるようです。
ストレージ・ボックスは、美術館などでも多く使われている保存形態の1つということです。
写真1枚からヤケを回避したい写真集など、中に入れるものは様々かと思います。写真など一枚物の美術作品などに多く使用されているそうです。
販売されているものは厚くても5cmほどですが、沢山の作品を入れる想定はしていません。
沢山の量を入れることによって、下の作品に荷重がかかったり、取り出しの際に傷める可能性があるのが理由なんだそうです。
段ボールで作られていますが、強度もそれなりにあって安心感があります。
取り出し口も広いので、大切な写真やアート作品などをストレスなく出し入れできるはずです。
大型家電量販店ではカメラコーナーで販売されています。店員さんに聞けばすぐに教えてくれるはずです。
組み立て式なので、薄い状態で持ち帰ることになります。
サイズが大きいこともあって、購入後の帰り道には少し気を遣いました。
店頭では置いてなかったですが、以前購入した彫刻作品の納品はストレッジボックスに収められていて受け取りました。
安くない価格ですので、こういった箱に収めてくれるギャラリーには信頼感が増しますね(roid works gallery)。
立体作品での使用例もありますが、ストレージ・ボックスの特性が生かされる相性の良い作品は紙を使った作品でしょう。
筆者は他に版画作品などを収納しております。
サイズによって変動しますが、多くは数千円の価格帯で入手が可能です。
筆者は購入後、所有している作品を守っているという安心感が生まれ、ストレスフリーな感覚を得ることが出来ました。
皆様の大切なアート作品の保護に、是非チェックしてみて下さい。