金沢21世紀美術館に行ってきました。
評判を聞いたり目にしたり、本を読んだりと常に気になってた美術館でした。
アクセス
兼六園からほど近い場所、緑に囲まれた円形の建物が「金沢21世紀美術館」。
建築家の妹島和世さんが設計した世界的にも注目されている建物だそうです。入口が四方にあって開放的な造り。ガラスで囲まれた建物は中の様子が見えますし、来場者に威圧感を与えるような従来の美術館や博物館とは全く違う考え方で作られたようです。
一番人気の展示物はレアンドロ・エルリッヒ「スイミング・プール」。この日はあいにくの天気だったので地上部を見ることが出来ませんでしたが(雨天時は閉場)、地上部分は無料でアクセス出来るエリアです。
来場客に優しい
とにかくコインロッカーの数が沢山あって、しかも無料で使えるという来場者に優しい配慮です。こちらの美術館以外でも、最近ではほとんどの美術館が設置してくれるようになりました。
荷物を持っているとスタッフの方から声を掛けて頂けるという優しさです。
トイレの近くにもコインロッカーがありました。かなりの数が設置されていました。、そして大きなサイズのロッカーもあって、大きな荷物を抱える観光客にはありがたいですね。
展覧会
入場ゲートは2つ作られていて、筆者が訪れた2017年10月のタイミングでは3つの展覧会を開催していました。2つのエリアは独立した空間になっており、共通鑑賞券が必要というシステムでした。
写真撮影は一部だけに制限されていました。
日々の生活 – 気づきのしるし Everyday Life – Signs of Awareness
デンマークと日本の日用品をモチーフに構成された展覧会でした。無印良品やLIXILなど、私たちにとって身近な企業とのコラボもあって、日常とアートの境界線を楽しめる親しみやすいものでした。※写真撮影NG。
コレクション展2 死なない命
「ナウシカのメーヴェ」を本当に飛ばしたアーティスト、八谷和彦さんの展示もありました。
「ヨーガン レール 文明の終わり(Jurgen Lehl The End of Civilization)」
沖縄に住んでいたドイツ人ファッションデザイナー、ヨーガン・レールが海で拾ったゴミで作ったアート作品はとっても綺麗でカメラ映えする展示でした。
このゾーンに来た人のほとんどが写真を撮っていました。
「スイミング・プール」
楽しみにしていた、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」。
展示エリアへのアプローチも実際のプールのように廊下を歩きながら進んで行きます。
下から見上げるという不思議な体験です。泳いでいてもこう言った角度からの目線はなかなか無いですね。プールの壁も、学校のプールみたいでリアリティがありました。あいにくの雨模様でも濡れずに見られて少し変な気分です。
動画も撮ってみました。
市民ギャラリー
無料のゾーンは地下にもあって、市民が使えるギャラリーがあります。こう言った取組も、親しみやすい美術館を意識したものだと思います。
買い物のコーナーは人が沢山いてお土産を買い込んでいるお客さんがたくさんいました。女性客が多かった印象でした。
日曜日の開場時間10時に入場しましたが、全ての展示を見終わって外に出ると、チケット売り場は大行列でした。人気の美術館を肌で感じながらあとにしました。
森美術館、ベネッセアートサイト直島、そして金沢21世紀美術館の3館を1年間で巡ると、特製グッズがもらえるそうです。しかし、私は招待券で入場したので権利無し。「MUSEUM LINK PASS」の中身はまだ真っ白です。
まとめ
会期中の展覧会や常設されている展示物など全て、じっくりと金沢21世紀美術館を楽しむ事が出来ました。良く行く東京の美術館とは全く異なる外観と考え方に、心地良く快適に過ごすことが出来ました。
展示物には作者の紹介や作品の解説が提示されていて、アートを理解しやすいように手をさしのべてくれる優しさがあります。市民にも愛され、観光客からも支持される美術館と言うことが良く分かりますね。アートを難しく考えさせない取組は、今よりもっと広く普及して良いはずです。こう言った美術館が増えれば、アートの良さが理解されていくはずでしょうね。
※Burart スコア