【上海】PRADAの美術館が素晴らしい! プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)がオススメ

プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)

ラグジュアリーブランド「PRADA(プラダ)」が運営する、築100年の邸宅を6年かけてリノベーションした上海の美術館「プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)」に伺いました。

プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)入口

中国はWeChatが普及していて、プラダ・ロンヅァイへの入場券もWeChatPayを使って事前予約と決済が必要です。しかし、WeChatPayは中国国内の銀行口座が無いと使えないようで、予約が出来ません(2019年11月現在)。とりあえず現地へ行って現金決済などで当日券のようなものが買えないか、行ってみることにしました。

プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)外観

プラダ・ロンヅァイの入口には門番の警備員が2名いてチケットの提示を求められます(英語は話せません)。予約していないので入れないわけですが、中にいた英語の出来るPRADAの女性スタッフが来て対応してくれました。

金曜日の19時頃で奇跡的に客が少なく館内が空いていたこともあり、警備員のスマートフォンで私たち2名のチケットを購入し、現金を渡して無事に入場することが出来ました(神対応!)。

通常は予約をしていても行列が出来るようなタイミングも有ると言うことで、たまたま運が良かっただけではありますが、スタッフのホスピタリティはこの限りではなく、鑑賞中に対応してくれた数多くのスタッフも共通して素晴らしい接客対応でした。

李青(Li Qing)

訪問時に開催していたのが中国人アーティスト李青(Li Qing)の個展「Rear Windows」。
「窓」というテーマを作品に、絵画、彫刻、写真、映像など、たくさんの手法で表現しています。
本展では、プラダ・ロンヅァイを「家」と見立て、各部屋ごとにテーマを設定した展示構成になっていました。

プラダ・ロンヅァイの館内は、窓や天井のステンドグラス、床や壁、階段の手すりなど、古き邸宅の歴史を残しながら、クオリティの高い美術館として完成されていました。建物を鑑賞するだけでも価値が高いと思います。心地良い滞在時間となりました。

また、かなりの人数が館内に配置されているPRADA女性スタッフは、こちらの様子を見ながら絶妙なタイミングで話しかけてくれます。作品の説明もキチンと教育されていて、ブランドへの好感度が上がりました。

イタリア・ミラノで行った「プラダ財団美術館(Fondazione Prada)」とは異なる性格の美術館で、規模も全く違いますが、落ち着いた雰囲気の素晴らしい美術館でした。

概要

プラダ・ロンヅァイ(Prada Rong Zhai)
住所/No.186 North Shaan Xi Road, Jing’an District, Shanghai
開館時間/10:00~17:00、10:00~20:00(金曜・土曜)
閉館日/月曜日
料金:60元(予約制・WeChat Pay)
※訪問時(2019年11月)の情報です。

展覧会概要

李青(Li Qing)
Rear Windows

会期:2019年11月7日〜2020年1月19日
キュレーション: Jérôme Sans