【アトリエ訪問】抽象表現の可能性に挑む〜門田光雅さんのアトリエに訪問

門田光雅さんアトリエ訪問

抽象画家、門田光雅(Mitsumasa Kadota)さんのアトリエに伺いました。
お伺いしたタイミングは、Go Toキャンペーンに東京が含まれた2020年10月初頭のタイミング。秋晴れで快晴の午前中でした。

埼玉県郊外にある、住居兼アトリエの建物

門田光雅さんは、1980年生まれで東京造形大学のご出身で、M画廊(栃木県足利市)をマザーギャラリーに、西はTEZUKAYAMA GALLERY、東はEUKARYOTEでの展示など、幅広く活動されています。

屋外で絵具を乾かしている様子

画材メーカーのホルベインの新しい絵具「イリデッセンス」を使って描き始めた作品

門田さんが描く絵画は、彩り豊かな色彩が漲る抽象画です。
自身の記憶や感情の揺らぎを、絵画の色彩や筆致に置き換えて表現を探求しています。

アトリエ風景

積極的な情報発信を控えている門田さんですが、作品は国内外幅広いコレクターの手に渡っており、描く作品数は多いものの、availableの作品は比較的少ない状況です。

2019年の秋には、MoMAのサポートを受けてニューヨークのリンカーンセンターで海外初個展「Kadota」を大規模に開催。出品作品をCy Twomblyの甥Cody Franchetti氏がコレクションしたそうです。

アトリエ風景

アトリエ風景

過去、ホルベイン・スカラシップ奨学生にも選ばれたこともあり、アトリエにはホルベインの絵具が大量にありました。お話によると絵具は50種類以上の色が常備されているそうです。

たくさんの絵具が積まれておりました。

アトリエ風景

現在の作品にも通じるような、幼少時の絵

門田光雅さんの作品は公式サイトでアーカイブされています。

東京造形大学の非常勤講師としてお勤めになり、現在では作家業に専念されていますが、2020年はコロナ禍でも精力的に活動し、3月に教え子でもある若手作家の藍嘉比沙耶さんとの2人展をEUKARYOTEで開催しました。
その他、6月〜8月に群馬県立近代美術館でのグループ展に参加、7月にはM画廊で個展、秋には代官山にて、アパレルブランドの立ち上げた新スペース、UP SIDE DOWN Galleryとのコラボレーション企画の予定もあるそうです。

門田光雅さんの今後の制作活動に注目していきたいと思います。