【2人ユニット】Nerhol(ネルホル)の写真アート作品がスゴい!

Nerhol(ネルホル)

先日伺った「代官山フォトフェア」でおやっ!と思う作品に出会いました。
表情が読み取れないどころか、良く見ると1枚の写真ではなく、多層構造で表面が地層のように傾斜が立っており、表面が切り刻まれていることが分かります。

Nerhol作。2枚で1セットの作品

これは「アイディアを練る(ネル)田中義久」と「アイディアを掘る(ホル)飯田竜太」の2人で結成されたアートユニット“Nerhol (ネルホル)” による作品です。
2人ユニットの作家という形態も珍しいですね。見て下さい、この切り刻まれたマチエール。素晴らしい!なんと、200枚ほどの写真を重ねてから切り刻んでいるんだそうです。スゴい!
また、その200枚も同じ写真を重ねたわけでは無く、色んな表情の顔を重ねているんだそうです。
会場に用意された写真集を拝見しましたが、上の作品と同じようにたくさんのモデルさんが同じように表現されていて壮観でした。
公式サイトを見るとたくさんの作品が見られますし、各々が拡大出来て楽しめます。
また、次のYouTube動画で制作の様子を垣間見られます。根気が要る作業と言うことが伝わってきますね。


作品を見ているうちに、とあるコレクター展で見た作品を想い出しました。雑誌を切り抜くような作品を制作するフランスの作家さんです。

作品制作のアプローチは全く違うのですが、彫ると言う行為に似たものを感じました。

Nerhol、これからどんなアイデアがネルホルされるのでしょうか、楽しみです!

サカナクション

サカナクションの2019年6月26日発売ニューアルバム「834.194」ジャケットのアートワークに選ばれたようです。
アルバム名の「834.194」は、彼らの地元である札幌から東京の距離を表しているものだと言われています。
本作は2枚組で、1枚目は「東京」、2枚目は「札幌」というコンセプトで曲が収録されています。アルバムタイトルも、札幌と東京の距離である834.194kmをそのまま引用して名付けられています。

アルバムパッケージの両面に、同作のコンセプトを共有して制作した2つの彫刻作品を撮影した写真が使用されていますが、札幌と東京の海をモチーフとして、海面から海底までの深さをレイヤーとして表現しています。
サカナクションが札幌から東京に進出した時間や実績を表しているようで、非常に上手くコラボしているという印象です。
作品の展示も検討されているそうなので楽しみですね!