【30周年記念】「SCAI Exhibitions 1989-2019」ブックレットが熱い!

SCAI 30th Anniversary

SCAIの30周年を記念したグループ展に伺いました。

展覧会時に配布される無料のブックレット「SCAI Exhibitions 1989-2019」は、30年の歴史が詰め込まれた貴重な資料です。

SCAI Exhibitions 1989-2019

ブックレットに収められているのは、これまで4つの会場で開催された、展覧会名や概要をメインビジュアルと共にまとめた資料的な内容です。

4施設〜東高現代美術館(青山)、プロジェクトルーム(表参道)、ペンローズ・インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ※PICA(西麻布)、スカイザバスハウス(谷中)

第1回目は、1989年1月21日(土)から開催された東高現代美術館での展覧会「エドワード・ルッシェ(エド・ルシェ)」です。

東高現代美術館は、東高不動産が設立した美術館で、白石正美さんは当時の副館長だったようです。

スカイザバスハウス設立初期には、村上隆さんの個展も開催されていました。

1994年6月開催の個展「明日はどっちだ(Fall in Love)」

奈良美智さんの個展は1995年に開催

「SCAI 30th Anniversary Exhibition(SCAI PARK)」では、メインビジュアルの作品が展示されました(個人蔵)。

30周年記念展での作品展示はありませんでしたが、ジュリアン・オピーの個展は、2000年を皮切りに、2005年、2009年、2014年と4回も開催されています。

2000年11月開催の個展「ジュリアン・オピー」

加藤泉さんの個展は2005年に1回、開催されていました。

2005年4月開催 加藤泉個展「裸の人」

現在ではMAHO KUBOTA GALLERYで取り扱っている作家の展覧会も幾つか記録が残されています。前述したジュリアン・オピーのほか、小笠原美環、長島有里枝、古武家賢太郎さんなどです。久保田真帆さんはスカイザバスハウスの出身です。

2013年4月開催 小笠原美環「beyond silence」

当サイトでも取り上げた名和晃平さんの個展「Biomatrix」は衝撃的な展覧会でした。

2018年10月開催 名和晃平個展「Biomatrix」

現在でも積極的に海外のアーティストをプッシュしていく姿勢に変化はありません。

2019年10月開催 アルフレッド・ジャー「Lament of the Images」

「SCAI Exhibitions 1989-2019」裏表紙

無料で配布されているブックレットですが、30年の歴史が詰まった重みのある、資料的価値の高いものでした。

スカイザバスハウスは、展覧会のアーカイブ(記録)をWEB上にも残しています。
1998年以降に開催された展覧会は、写真も含まれていますので、興味があれば下記よりアクセスください。

概要

SCAI Exhibitions 1989-2019

40ページ
デザイン:Kazuyoshi Oishi
発行:2020年1月
発行人:Masami Shiraishi
©SCAI THE BATHHOUSE