【Bur@rt Diary】身近に感じる海外アートフェア〜上海に行ってきた

Burart Diary

毎週月曜日の朝に公開するBurart Diary。
日記形式でダラダラと管理人の日常的なことやふと思う気づきを綴るような記事です。
お暇なときにでもお読み下さい。

オンライン通販で買うアート

先日、コマーシャルギャラリーで数万円の版画作品を買いました。
ずっと欲しいと思っていた作家さんだったので、作品をコレクションできたことは嬉しかったのですが、某現代アート通販サイトで全く同じ作品が7〜8倍の価格で販売されていることに気がつきました(既に売り切れ)。

この販売サイトにまつわる話しは色んなところで聞くのですが、もし目当ての作品があったとしても、慎重に考えた方が良さそうです。所属のギャラリーがわかれば、まず問い合わせをしてみれば良いと思います。もちろん好きな作品を見つければ買いでしょうし、掘り出し物もあるかも知れません。購入はご自身の判断で・・・。

上海アートフェア

週末は2泊3日で上海のアートフェアに行ってきました。
決断したのは2〜3週間前のタイミングです。周りのギャラリストやコレクター仲間の勢いも借りて参加に至りました。

8日金曜日は「ART021 Shanghai Contemporary Art Fair 2019」に行きました。会場は上海展覧中心(Shanghai Exhibition Center)です。

会場の「上海展覧中心」

「DIOR LADY ART」と題して展示されていた名和晃平さんとのコラボバッグに引き込まれました。

「LIQUIDシリーズ」をモチーフにした名和晃平さん作品

また、運良く「Prada Rong Zhai」にも入ることが出来ました。
PRADAが運営している美術館ですが、元邸宅をリノベーションして作った洋館です。雰囲気の良さとスタッフのホスピタリティが心地良い場所でした。

Prada Rong Zhai

Prada Rong Zhaiでは、タイミング良く、現代アーティストLi Qing(李青)さん個展“Rear Windows”が開催されていました。こちらの展覧会は2020年の1月19日まで開催しています。

翌土曜日は、上海市内を流れる黄浦江と言う川に面した場所に会場を置く「West Bund Art & Design」。東京の豊洲やお台場を思い出すような景色が広がります。
周辺にはたくさんのギャラリーや美術館がある、アート色の濃いエリアでの開催です。

会場となった「West Bund Art Center」

ART021とWest Bund Art & Designは色合いが異なっていて、違いを見ていくのも面白い味方だと思います。個人的にはWest Bund Art & Designの方に好みが寄ってしまいました。ART021の閉鎖的な雰囲気に比べ、バーゼルのようなグローバル感を感じました。

海外でのアートフェア

海外で開催されるアートフェアに来ると、日本とは違うところに気が向いてしまいます。
展示作品の傾向が変わっているのはもちろん、来場者の属性や行動が一気に変化するので世界を感じます。今年の3月のバーゼル香港とも異なるものでした。また、アートフェアごとにオペレーションの違いがあって、注意してみるとなかなか興味深いです。

上海にはマイルで来たため、飛行機代は税金その他で1万円、宿泊費も2泊で約1万円、食事やタクシーも安くて、何しろあっという間に到着してしまいます。手軽に来られる距離感なので、これからもフラッと遊びに行ってしまいそうです。英語がなかなか通じないのがストレスですが、上海は身近な存在になりました。そうそう、今年前半に仕事で行ったときよりは空気が綺麗になっていました。前回は気持ち悪くなるくらいに汚れていたのに・・・。

上海の街並み〜BANK/MAB SOCIETYから駅に歩いている時に撮影

出展ギャラリーのディレクターにご招待頂き、ディナーに参加しました。
いろんなコレクターさんとの話は刺激的で、知らない話しや興味深い話しがたくさんあって面白いかったです。特に、皆さん忙しい時間を縫って海外アートフェアへの弾丸旅行を経験されているんだなぁと感心しました。私が次回訪問する海外アートフェアは、3月のバーゼル香港になるでしょうか・・・。

上海アート体験の詳細は後日レポートしようと思います。
では、また来週!

Burart編集長
コバヤシマヒロ