【Burart Diary】アートフェア東京2019での収穫やアトリエ訪問、コレクター仲間、などについて・・・

不定期更新のBurart Diary。日記形式でダラダラと管理人の日常的なことを綴るような記事です。
お暇なときにでもお読み下さい。

アートフェア東京2019

アートフェア東京2019では会期中にコレクターさんやギャラリストさんと色んなコミュニケーションを交わしました。アートコレクションに関わる方との機会を作ってくれるアートフェア東京の別な一面がありました。

近くにいるコレクターさんが、それぞれのスタンスで作品コレクションしていることに触れると、大いに刺激を受けます。比較と言うことではなく、自分が集めているコレクションの現在位置を確認することが出来ますね。

美術館やギャラリーでゆったりと作品鑑賞するのも良いですが、競争相手のコレクターがワンサカいる会場で、ひたすら自分のコレクションを満たす作品を探す行為もアートコレクターの醍醐味ではないでしょうか。結構エネルギーを使いますが・・・。

筆者が会場の国際フォーラムで注目していたのが小林正人さんの作品でした。
事前にチェックしていたので迷わずShugoArtsのギャラリーブースへ向かいました。

シュウゴアーツ〜アートフェア東京2019会場風景

小林正人作品

シュウゴアーツさんが出展するブースを早めのタイミングで伺い、小林正人さんの作品を拝見することが出来ました。

出品作品は10年以上も前に描かれた旧作品ですが、色褪せること無く存在感を誇示しているようでした。

小林正人《星のモデル#2》2008年93.2×57×9.9cm 1,296,000円

小林正人《Unnamed 2006(on the wall)#48》2006年 62×56cm 648,000円

展示外作品も見せて頂くことが出来ました。

小林正人《Unnamed 2004(on the wall)#120》2004年 20×24cm 216,000円

小林正人《unnamed#1(on the wall)》2000年 42×48cm 756,000円

小林正人さんについては、直近に出版された著書でそのお人柄や世界観に魅了され、作品コレクションへの熱量が高まっているタイミングでした。

上記の作品で気に入った作品があり、担当者に「検討します」と言う言葉を残して1日考えることにしました。
最近は購入を出来るだけ即決せず、作品のコレクション後に「どこへ飾るか?」というイメージを自分の中で消化してから決断するようにしております。この場所に、こんな額装で飾ると良いよなぁ・・・と、自分の中で作品収蔵のイメージがカチッと決まらないと購入返事をしないようにしました。
翌日に意を決して連絡してみました。しかし・・・、「お譲りする方が決まってしまいました」との返事。オリジナルピースの作品ですから一期一会ですね。今後の教訓にしなければなりません。

収穫もありました。別の作品にも手を上げていたのですが、他の方の元へ行くことになり(こちらも海外の方より、手を上げるタイミングが遅れました)、諦めていました。その後ギャラリーから連絡があり、ご厚意もあってコミッション制作をお願い出来ることになりました(価格設定は販売作品と同じ)。
諦めていただけに、とても嬉しい対応でした(そのギャラリーはコレクター仲間にも非常に評判が良い!)。

それと、事前リストを確認して旧作をひとつ収蔵というパターンもありました。
ということで、これを含めると収穫は2点ですね。
あ、コミュニケーションワークの完成は3ヶ月後前後です・・・。

アトリエ訪問

今年の年初に決めた行動計画の通り、作家さんのアトリエ訪問にお邪魔することが多くなってきました。
アトリエという場所は作家さんにとって創造の場所で「聖域」のようなイメージです。
簡単に立ち入ることを躊躇してしまう場所と思っていましたが、作家さんにもよるのでしょうか?今のところは歓迎してくれています。

油絵の作家さんアトリエは絵の具の香りが心地良かったです。

先日は、とても嬉しいことがありました。
最近応援している若手作家さんのアトリエ訪問の際、いざ伺ってみるとアトリエの中が作家さんの作品が並ぶギャラリーと化していて、新作を中心とした作品がずらっと並んでいました。一人で伺ったのですが、貸し切り状態の部屋にいるようで、贅沢な鑑賞体験が出来ました。貸し切り個展のような状況なので、気持ちが上がりますね。

その中でひとつの作品に目を奪われました。未発表の新作だったのですが、こちらは即決してお譲りいただくことに・・・。
アトリエ訪問で新作を独占鑑賞して収蔵できるという体験は初めてでした。
コレクター冥利に尽きるというか、とても得がたい貴重な体験をすることが出来ました。
次回は関西方面に他のコレクターさんも含めて行くことになりそうです。楽しみにしております。

コレクターさんとの繋がり

最近コレクターさんとの繋がりが色々と広がっていて、とても助かってます。
何が助かるか・・・?というと、圧倒的にアートコレクションに関わる「情報」になります。

コレクター仲間はいずれも様々なジャンルで活躍されているビジネスパーソンが中心です。
筆者と同様にコレクターの共通言語が通じない一般的な生活を送っています。
アートコレクションに関する語れない日常から解放され、同じ趣味を持つ仲間を得て話が出来る環境に、エネルギーが爆発して会話が盛り上がるのです。

年代や性別のバラバラな集団ですが、共通の趣味を持つことで「強い共感で形成されるコミュニティ」が出来ています。メッセージ交換からランチ、飲み会、アトリエ訪問など、ギャラリストも参加しながら緩やかに繋がっているグループです。
アートコレクターは、孤独な趣味というイメージを持っています。今もそのイメージは崩れておりませんが、今のコレクターネットワークは孤独からの解放を感じさせてくれるばしょ場所になりました。

その他色々

その他色々ありますが、立体作品の額装デビューしました。
今まではずっとアクリルボックスに入れていましたが、味気ない感じがずっとあって、作品に合う額木を使った額装にチャレンジしました。追ってご紹介したいと思います。

そうそう、井田幸昌さんの北京で開催された個展、2019年3月24日無事スタートして大盛況のようですね!
開始早々に作品完売ですと!
コレクターとしては嬉しい限りですが、どんどん存在が遠くなっているようで淋しさもあります・・・。


そんな感じで今回は終了。
ではまた次回!

概要

アートフェア東京 2019

会場:東京国際フォーラム・ホール E
会期:2019年3月7日(木)〜 3月10日(日) 4日間 (最終入場は各日終了30分前)
プレスビュー:3月7日(木)13:00-14:00
プライベートビュー:3月7日(木)14:00-16:00
ベルニサージュ:3月7日(木)16:00-20:00
パブリックビュー:3月8日(金)・9日(土)11:00-20:00・10日(日)11:00-17:00
入場料:前売券 /1DAY パスポート4,000 円 (税込) 当日券 /1DAYパスポート5,000円(税込)(小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料)