Zoff
アイウェアブランドの「Zoff」がアンディ・ウォーホル美術財団とのコラボアイテムを企画した、と聞いてプレスプレビューにお伺いしました。会場はアンディ・ウォーホルの世界観で飾られ、華やかなモデルさんやメディアで賑わっていました。
「I’M ANDY WARHOL」3つのライン
「I’M ANDY WARHOL」は3種類のラインで構成されていて、それぞれのラインごとに過去の作品から参照されたデザインが引用されています。タイトルの通り、これらの眼鏡をすると「Andy Waholのようになれる」ということです。商品は2018年9月14日から発売されています(※シルクスクリーンのみ9月28日発売)。
【1】”I’M ANDY WARHOL” ~Self-Portrait~(7,560円)2型16種類
ひとつめは「Self-Portrait(セルフポートレイト)」。
POPアートの旗手ともいわれるWarhol、セルフポートレイトのカラーリングからインスパイアし、また本人がかけているメガネをイメージしたアイコニックなシリーズです。
アンディ・ウォーホル セルフポートレート
アンディ・ウォーホルは生涯を通して、アーティストそして世のアイコンとして、自分を常に作り変え続けてきた。1960年代から80年代にかけて、彼は作品の素材として自分自身を描写し続けた。ウォーホルは、彼の遺産や大衆のイメージが、作品と同じくらい価値のあるものだと知っていたのだ。今日もウォーホルは世界中の文化に影響や刺激をもたらし、彼自身のイメージも、生前同様に象徴的で確かなものとなっている。
アンディ・ウォーホルのWikipediaに掲載されている眼鏡と近いのが下の写真です。デザインはアジア人を意識したデザインにしているそうですが、結構似ていますよね。
【2】”I’M ANDY WARHOL” ~Silver Factory~(9,720円〜12,960円)4型16種類
「Silver Factory (シルバーファクトリー)」とは、数多くの作品が生まれたWarholのアトリエの名を冠した、実験的・未来的な商品のシリーズ。
アンディ・ウォーホル シルバーファクトリー
1963年、アンディ・ウォーホルはニューヨークの新しいスタジオに引っ越し、そこを”The Factory” (工場)と呼んだ。そのシルバー・ファクトリーでは有名な作品たちが次々と生まれ、ウォーホル・スーパースターたちの撮影をしたり、彼のバンドのアルバムレコーディングをしたりした。
ウォーホルにとって、シルバーという色は未来的で使い捨て的な意味と同時に、反映的な意味もあったのだ。彼の芸術は時代の写し鏡であり、それは彼がアメリカンカルチャーの生と死の局面に立ち向かう為に利用したマスメディアのイメージに反映されている。
【3】”I’M ANDY WARHOL” ~Silkscreen~(8,100円)3型15種類
最後にご紹介するのが「Silkscreen(シルクスクリーン)」。
1962年初頭、ウォーホルは、コマーシャルプリントの技法として彼の表現方法として最も有名なシルクスクリーンプリントを用いました。そのウォーホルのアイコニックなシルクスクリーンのアートワークをモチーフにしたサングラスのシリーズです。Silk Screenシリーズは会場の女性に最も人気を集めていた印象です。サングラスなので日常と変化を付けたいオフの日に活躍しそうです。
アンディ・ウォーホル シルクスクリーン
「シルクスクリーンは本当に偶然だったんだよ」とウォーホルは言った。「最初の一枚は、ドローイングをシルクスクリーンにしたものだった。そのとき誰かが、写真が使えるじゃないかと言ったんだ」。シルクスクリーンでは、予測できない小さな変化とともに、何度も同じイメージを再現できた。「それはとてもシンプルで―素早く不確かで。私はスリルを感じたんだ。」。ウォーホルは、写真を効率的かつニュートラルでピュアな形のまま再現するために、この工程を探求した。そしてこの流れ作業の性質が、The Factory (工場)という名前のインスピレーションにもなった。
なお、Zoffのメガネ価格はすべて「標準レンズ代込み」の価格です。※薄型非球面レンズなどは別途追加費用発生します。
近視や遠視の調整も範囲内で行ってくれてこの価格はお安いですね。
まとめ
今回のコラボはZoffとして初の現代アートコラボ企画になるそうです。どれもデザイン性に優れていて、アンディ・ウォーホルの世界観を見事に現代風へアレンジしています。
会場にいらっしゃったZoffの役員(アートコレクター!)にお話を伺い、今回の企画の背景を掴むことが出来ました。参考記事は下記よりご覧下さい。
権利元のAndy Wahol財団とは、3年もの期間を掛けて取り組んできた企画とのことですが、Zoffの商品供給サイクルは「3ヶ月」という短期間です。トレンドサイクルの速い日本のマーケットならではの話しだとしても、ずいぶんもったいない話しですね。店頭から姿を消すのは早い商品になりそうですから、無くならないうちに早めにゲットしたいところですね!