【アートコレクターのお作法】「既製額縁を通販&額装店でオーダーマット」のススメ

額装

絵画や版画、写真、プリントなど、コレクション作品を自分で額装したいときがあると思います。自分が思い描いたイメージの額を、出来るだけ費用を安く抑えて額装したい、というタイミングがあると思います。

筆者は、先日行われた企画展「RISO IS IT」で購入したリソグラフ作品がありましたので、既製品の額を使って額装してみました。

既製品の額縁を購入

既製品を購入しようと決めたのは、企画展側で用意されていた額が今ひとつ好きになれなかったのが理由です。送料を含めて14,000円を超える価格にも少し抵抗を感じました。
また、30×30cmのポピュラーなサイズということもあり、ある程度既製品の選択肢も用意されていて、一般的に流通されているということもありました。

額縁のイメージとしては、作品的にも、自分の部屋のコレクションバランス的にも、黒木のフレームで、締まった色のマットにしたいと思いました。

「OIL by 美術手帖」で販売されていた専用額。この金額に1,000円以上の送料が加わり、納期も1ヶ月以上かかります。

そこで、色々探してネット通販購入したのがこちらの額縁です。Amazonで購入しました。

ラーソン・ジュール 額縁 D771 正方形 40cm角 (内寸400x400mm) 黒 ※購入時の価格は5,035円(税・送料込)

マット

額が用意出来たら、額縁用のマットを選ぶ流れになります。

マットを使うことで、額縁のアクリル面と作品の間に空間が生まれ、作品を保護することができます。また、余白が作られることで作品に広がりが感じられるようになります。

自分でマットを調達する際には、カットサービスしてくれる画材屋さんで購入しても良いでしょう。また、オンラインで注文することも可能です。マルニ額縁画材店は、額装シュミレーションの機能もあって、頼もしい存在のネットショップです。

参考までに、今回の額装イメージで見積もりを計算してみましたが、サイズを指定してマットを購入した場合の費用概算は以下です(マットの素材やサイズで変動します)。

1320円(マット)+640円(送料)=1960円(税込)

筆者は、色のチョイスや作品とのバランスを確認したかったため、近くの額装店でお願いしました。

オーダーマット

事前に持ち込み額装の旨を確認した上で、額装店に伺いました。額縁を持ち込んでマットを手配する際、一般的に持ち込み料が掛かります。※店舗によって対応が変わりますので、事前に確認ください。

お店では、様々な色のサンプルから希望の色イメージを幾つか試しながら選んでいきます。

気になった複数ののサンプルを合わせながら、検討していきます。

スマートフォンのカメラで撮影し、拡大しながら疑似トリミングで確かめます。

他の作品と掛け替えを考えていました。同じ額縁で入れ替えしていく予定です。

マットの色をいくつか試しながら検討していきます

マットの種類は検討の結果「HB-108ST鉄」というタイプに決めました。

「HB-108ST鉄」

また、マットの位置決めも重要なポイントです。今回はプリント面から少し余白を作って設置することにしました。額装店のスタッフとあれこれ相談しながら進めるのも楽しいひとときです。

完成!

注文から約1週間で完成しました。

希望のイメージ通りに完成しました。

室内展示例

金額

今回掛かった費用をまとめました。

額代

ラーソン・ジュール 額縁 D771 正方形 40cm角5,035円(送料・税込)

マット

1,680円(マット)+420円(作業工賃)=2,100円(税抜):2,310円(税込)

合計料金

額代を入れるとこうなります。

5,035円(額代)+2,310円(マット代)→7,345円(税込)

まとめ

以上が既製品額を購入後に額装店でマットを手配したケースのレポートになります。
当然ですが、額装店で既製品額を前提にしたオーダーも可能です。今回は全体費用を安価に抑えることと、額縁屋さんを少しでも身近に感じて頂ければ、と言う目的からこのような手法をとりました。ご自宅に埋もれている古い額縁などを再利用する場合などもあるでしょうね。

アートのある生活を、素敵に彩る額装、いかがでしょうか?