Burart Diary
毎週月曜日の朝に公開するBurart Diary。
ぶらっとアートの編集長が、アートに関すること、日常の好きなことや思ったことを日記形式でつらつらと綴っていく記事です。お暇なときにでもお読み下さい。
いよいよ2019年もあと2日ですね。2020年なんて遠い先にあると思っていました。時間がとても早く流れるのは、いまさら触れるまでもない真実ですが、今年も沢山の訃報に触れました。自分ごとに置き換えてみると、悔いない人生を送っていきたいと思います。
コレクター3人展「コレコレ展」
企画者の一人として参加しているコレクター展「Collectors’ collective(コレコレ展)」がスタートしました(2020年1月12日まで開催)。
おかげさまで初日から沢山の来場者に恵まれました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。
2日間ギャラリーにいて多くの方とお話しすることが出来ました。とても色んな方がいらっしゃって、私も非常に楽しかったです。
特に多かったのは、私たちの考えていた「コレクター歴の浅い方」が比較的多く来場されました。とても嬉しく思います。
アート仲間がいないコレクターの方も多く、共通言語で話せる場として活用されるような状況も多く見かけました。また、コレクションをしないで、見るだけのアートファンもいらっしゃったり、30年以上のベテランコレクターさんが写真ファイルでご自身のコレクションを披露されたり、コレクション作品を持ってきて披露するような猛者まで登場しました。
メディアの方にもお越し頂き、良いお話も頂戴したり、新しい繋がりが一気に増えました。行動すると色んなものが見えて来て視界が広がりますね。色んなノイズがあるかなぁ・・・と思ってはじめましたが耳にする話がひとつもなくて良かったです。
アートコレクターの会
2019年に入って、アートコレクターの飲み会をはじめました。
当初はコレコレ展でご一緒したHIROさん、柵木さんの3人だけの会だったのですが、この週末に行った「コレクター大忘年会」は25人もの人数を集めて過去最高の規模となりました。
夏にはアーティストやギャラリーの方々をお招きしたり、秋にはメディアや学生作家に入っていただきましたが、コレクターだけの忘年会はとても熱い会になりました。
私もそうですが、アートコレクターは、非常に孤独な立場だと思います。共通言語で会話できる仲間が日常生活にほとんどいないので、SNSなどの限られた伝達手段で緩く繋がる関係性にとどまってしまうように感じます。
忘年会参加者の皆さんは、コレクションしている作品をお互いに披露したり、業界裏話や最新情報、これから注目する作家などを自由に話し合っていました。特に多かったのは、なかなか出てこない、作品の価格に及んでいくネタでした。やはり皆さん、情報流通されにくい話題になると盛り上がっていたようですね。
個人的には、欧米と日本のアートカルチャーを対比させながら、コレクターとしてのあり方を提言するお話に興味が惹かれ、共感しました。また、日本で求められるのは、現代アートを積極的に推すノンプロフィットのアートセンターである、というお話にも考えさせられました。いずれも、日本が現代アートで世界的に後れを取っている状況に意見する内容でした。
色んな会話が交錯し、熱い会となりました。今後も折々で企画していきたいと思います。
今年も1年ありがとうございました
今年の途中からはじめたBurart Diaryも2019年最後の投稿となりました。本年も本サイト「Bur@rt ぶらっとアート」の閲覧をありがとうございました。
コレコレ展でも記事を読んでくださっている方が沢山いらっしゃってお声がけ頂き、とても嬉しく思います。本サイトの展示情報を見てコレクション作品に繋がった話も沢山聞きました。ご縁が繋がると嬉しいですね。私自身もコレクター仲間のネットワークがあるからこそ、コレクション活動を深く楽しめるのだと感じます。
2020年も皆様のアート活動が素晴らしいものになりますように。
良いお年をお過ごしください。
Burart
コバヤシマヒロ