Burart Diary
毎週月曜日の朝に公開するBurart Diary。
日記形式でダラダラと管理人の日常的なことやふと思う気づきを綴るような記事です。
お暇なときにでもお読み下さい。
アートフェア東京2020
先週は、アートバーゼル香港、アートフェア東京と、続けてリリースが打たれましたね。
アート・バーゼル香港(2020年3月17日〜21日)、アートフェア東京(同3月19日〜22日)と、日程がまるかぶりです。
今年の3月に行ったバーゼル香港は、とても刺激的でエネルギーに満ち溢れていました。
次回も行こうと思いますが、アートフェア東京との日程調整に悩みそうです。
今回期待したいギャラリーは新顔のANOMALYさんです。所属作家がたくさんいるギャラリーなので、どういった布陣でブースを演出してくれるのかに注目したいと思います。
アートオークション
Harajuku Auction 、モダン&コンテンポラリーアートセールと、2週続けてSBIアートオークションが開催されました。
メジャーな作品の高額落札現象は相変わらずですが、コレクター仲間と話していて気になったのは、国内の中堅優良作家の価格が思いのほか伸びていなかったという点です。具体的な作家名を出すことは控えますが、プライマリー価格を相当下回る価格も見られました。純粋にアートを楽しむコレクターよりも投機的な動きが見られるようで、少し心配しています。
また、若手作家の大久保紗也さんの作品が早くも売りに出されていることに驚きました。
F10号の作品に付いたエスティメートは「¥100,000〜200,000」でしたが、30万を超えたようですね。
プライマリー価格の約3倍ほどでしょうか。※落札価格は36.8万(手数料込み価格)
作家や所属ギャラリーにとって、オークションで作品の2次流通価格が可視化されることは、色んな意味が含まれると思います。特に若手作家にとっては複雑な思いがあると推察します。アートオークションに作品が出てしまうと、同じ作家の作品が継続して出ていく連鎖が起こるという話しを聞いたことが有ります。アート作品の流動性が上がることには賛成ですが、悩ましい問題ですね。
ちなみに、どこのオークション会社もそうだと思いますが、SBIアートオークションは作品の真贋を保証しません。※規約にキッチリと明記されています。
贋作が見つかった場合は、複数の条件によって購入契約が解約される(払い戻される)ことはあるようですが、購入者の責任が大きく存在しています。注意して見なければなりませんね。
This is totally FAKE! https://t.co/8gB2ERCYVM
— yoshitomo nara (@michinara3) 2019年10月23日
GoogleとSEO
おかげさまで2019年10月はサイト開設以来最高の閲覧数(PV;ページビュー)でした。
弊サイトのアクセスデータを初公開しますが、下の表を見ても順調に右肩上がりで推移しているのが見て取れるろ思います。読者の皆様に支持頂き、ここまで来ることが出来ました。
先日、SEOの話を専門家に聞く機会がありました。
SEOとは、”Search Engine Optimization” の略称で、「検索エンジン最適化」と呼ばれるIT用語です。
Googleなどの検索結果で順位を上げるような取り組みを総称して「SEO対策」と呼びます。
内情を暴露しますと、弊サイト「ぶらっとアート」はSEO対策対策を比較的マメに行っておりまして、小さなことをコツコツと積み重ねて記事配信しております。
※念のために追記しますが、最近「ブラート」と呼ばれることが多いです。正式名称はぶらっとアートです・・・。
細かい作業の積み重ねが認められたのか、Googleの検索結果が上位表示される傾向にあります。
SNS経由、RSS経由、ブックマーク、外部リンクなど、サイトへの流入経路は複数有りますが、検索流入が「80%以上」と最も多い状況です。これには複数の理由があるのですが、アクセス数を目指す場合、SEOは無視できない存在になっています。
Googleは、ここ最近頻繁にアルゴリズムを変えているようです。
アルゴリズムが変わると、同じキーワードでも順位の変更大幅にが発生しているようです。
アルゴリズムとは、この場合、順位を決定するルールを指します。
ルールが変更することで、売上が10億も変動する企業があるそうですから、社会的に大きなインパクトがあります。
専門家の話はどれも興味深く、参考になる話しが多く含まれていましたが、検索サイトに嫌われないようにするコツは、読者に求められることと活用されることなんだそうです。似たようなフレーズですが、記事制作の立場では両者の違いはとても明確でして、大きな気付きがありました。
「活用されること」といえば、ぶらっとアートの隠れた人気コンテンツは、下記に載せた「【一覧表】絵画のサイズ・号数について(0号〜500号)」です。
作品のサイズを正確に確認したくなることありませんか?
コレクターの方には、ギャラリーでさっと出せるようにブックマークして頂くと良いと思いますし、美大生や作家の皆さまも必要なシーンが多いと思います。
長くなったのでこの辺にしますが、この章のようなサイト制作に関連する話しは大好きなので、また少しずつネタにしていこうと思います。
検索ワードにお答えする企画
Googleアナリティクス(以下、GA)の管理画面を見ていると色んな情報が詰まっているのですが、たまに確認するのがオーガニック検索ワードという項目です。これは、検索窓に入れて流入してきたワードを確認出来る項目です。中には面白いものが沢山含まれていて笑ってしまうものも多いです。
先月のワードの中から1つチョイスして、詳しくお答えするのが本企画です。
10月の検索ワード①:2019年度京都造形芸術大学の卒業展はいつ?
2019年は2月の初旬〜中旬でした。2020年も同じ時期だと思います。
次回は私も行く予定です。山本捷平さんとはこの場で出会いました。
学生の作品は販売されてますし、かなりお安いですよ。小谷くるみさんのアトリエにお邪魔して作品を譲って頂いたのも思い出深いです。
10月の検索ワード②:岡崎乾二郎 作品名 長い
そうなんです、詩のような長さが特徴的です。
岡崎さんの作品はサイズと比例しているそうです。小作品は短くて、大きな作品のタイトルは長いんです。
今月末に豊田市美術館で個展「視覚のカイソウ」が開催(2019.11.23〜2020.2.24)がされますが、同展に出品される2作品のタイトルは以下です。いずれも、180×130×5cmの大きな作品です。
タイトル:「きみにはわからないわね。こどもだもの」こどもはもじもじしながら、しばらく顔をうごかしていたけれども、ふいに視界からこどもの姿が消えて、ちらりとお尻が水面をよこぎり、もう次の瞬間、水中には白っぽい影があって底に向かって沈んでいった。澄んだ水面に、ひとつぶ雨が落ちたように、幾重にも同心円がひろがっていく。今気づいたのだが、奇妙なことは何ひとつなかった。たぶん真夜中でも眼は見えるのだろう。昼と夜は分かちがたく繋がっていたのだし、涙でガラスが雲ってしまっても眼鏡に瞼はないのだから。「涙でぜんぜん見えないや。だから手を伸ばし、なるべく近くの物を掴んでみるよ」
タイトル:「あなたなら聞こえるでしょう。おばさん」婦人はもの思いにふけるかのようにおし黙っていたけれど、ついに彼女は壁に向かって大きなあくびをしてしまう。その口を瞬く間に彼女自身の手が蓋をする。壁には月光をあびた窓の形がくっきりと浮きでている。葉を落とした木々の裸の枝組みがかすかに揺れながら、その上に影を落とす。遠くで電話が鳴り、壁一枚隔てた隣室から誰かの声が聞こえた。同時に同じ場所のふたつの相反する悩みに心が奪われているだろう。自分の顔が見えたなら、すべては理解できるはずなのに。「自分の名前まで忘れちゃった。でも、この部屋に誰が住んでるのかは知ってるわ」
いかがでしょう?岡崎さんらしい表現方法だと思います。
参考までに岡崎夫人は、詩人のぱくきょんみさんです。
10月の検索ワード③:中園孔二 購入
ぶらっとアートは、作品の購入に関する検索ワードがかなり多いです。
若くしてこの世を去った作家、中園孔二さんの作品は、2018年に横須賀美術館で開催された個展「外縁ー見てみたかった景色」以来、再評価の機運が高まっているようですね。
取り扱いの小山登美夫ギャラリー関係者によると、ご遺族の意向も有って、海外のコレクターに販売していきたいそうです。日本で購入することは少し難しくなるかも知れませんが、海外開催のアートフェアが狙い目でしょうね!
※当コーナーへの質問を意図して検索されても、GAは全てのワードを記憶してくれませんのであらかじめご容赦下さい。
おわりに
今年もあと2ヶ月足らず、1年の早さを実感しています。
年末に開催するコレコレ展も、今年の1月終わりに出会ったコレクターさんと開催します。あっという間の時間でした。
年末にはコレクター忘年会も企画しています。少し規模が大きくなるかも知れませんが、ご興味ある方は直接ご連絡下さい。
では、また次週!