【アートフェア東京2019】 大久保紗也(Saya Okubo)@WAITINGROOM

大久保紗也(Saya Okubo)@アートフェア東京2019

アートフェア東京2019が開幕し、VIP用のAFTカードやプレミアム4DAYパスでしか入場出来無い会期の初日にお伺いしてきました。
一般入場に先駆けて行われる初日の関係者限限定公開は、人気作家作品をいち早くゲットすることを目的にしたコレクターや関係者が多く集まるタイミングとなり、アートの祭典にふさわしい熱気溢れる空気に包まれました。

アートフェア東京2019〜初日の様子

プレスビューの幕が下りたタイミングで筆者がまず伺ったギャラリーブースが「WAITINGROOM」さん。
事前にコレクター界隈で大久保紗也さんの作品が注目されていたと言うこともあり、お伺いしました。

大久保紗也《Here and there》2019年 803×652mm

アートフェア東京で展示されていた作品は以下に掲載した「4作品」。
4作品中、初日の開始時点で購入可能の作品は3作品だけ、という狭き門でした。

大久保紗也《Here and there》※部分

実はアートフェア東京初日から遡ること約2週間前、問い合わせ顧客限定で事前リリースされた作品リストに掲載された新作は「17作品」もありました。リストだけで購入に至った作品が「14」もあったのです、スゴい人気です!

大久保紗也作品 左:《Scratch the nose》2019年 333×242mm 右:《Portrait》2019年 455×380mm

筆者も大久保作品を是非この目で見て良ければ購入したい、と思い一目散に駆け込んだということなのですが、その後フラフラと他に気になっている作品や、懇意にしている作家さんのブースに行って作品チェックをしていたら、いつの間にか大久保さんの作品は完売・・・。それも、プライベートビューが始まってすぐの「即完状態」ということでした。無念!!

大久保紗也《Nothing(crying)》2019年 803×652mm

大久保作品の魅力は、その独特の制作手法に見られる技法に寄るところが大きなポイントの1つです。
下地をアクリルで描いた後、マスキングテープをキャンヴァスに固定させ、さらにその上から何層もの油絵の具でペインティングしていきます。絵の具が乾燥する前にテープを剥がしますが、それによって独特の筆致を残していくこととなります。

大久保紗也《Nothing(crying)》※部分

マスキングテープを取り去ったキャンバスの表面は、鋭利なナイフで切り取ったような油絵の具の断面が記録として残されていて、独特な絵肌は目に心地よい刺激を与えてくれます。

大久保紗也《Nothing(crying)》※部分

大久保紗也さん作品のコレクターへ取材が出来たので、以下に頂いたコメントを引用させて頂きます。

コレクターM氏のコメント

一目で伝わるセンスの良さと”今っぽさ”にまず惹かれ、注視すると見えて来る人の様な線は、人の仕草の中にあるその人自身の内服したイメージを表現している。
画面では伝わらない油彩の物質感も作品に圧力を加えており、存在感がある。
平面作品で現代アートの世界に挑む姿勢に好感を持っており、今後応援して行く気持ちを込めて購入に至りました。

大久保紗也さん

今後も私たちを魅了する様々な作品を残してくれることを期待しています。

概要

アートフェア東京 2019

会場:東京国際フォーラム・ホール E
会期:2019年3月7日(木)〜 3月10日(日) 4日間 (最終入場は各日終了30分前)
プレスビュー:3月7日(木)13:00-14:00
プライベートビュー:3月7日(木)14:00-16:00
ベルニサージュ:3月7日(木)16:00-20:00
パブリックビュー:3月8日(金)・9日(土)11:00-20:00・10日(日)11:00-17:00
入場料:前売券 /1DAY パスポート4,000 円 (税込) 当日券 /1DAYパスポート5,000円(税込)(小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料)