【アーティスト】日常的な現象をモチーフに制作する〜御村紗也さんに注目

御村紗也 | Saya Mimura

京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)恒例の学内選抜展「KUA ANNUAL」。
2021年はコロナ禍でもプレビュー展からスタートし、招待客限定で開催されました。

KUA ANNUAL 2021 irregular reports いびつな報告群と希望の兆し<プレビュー展>

おそよ150人の学生から選ばれた17組の出展者の中で、御村紗也(Saya Mimura)さんの作品に注目しました。

御村紗也さん作品展示風景

御村紗也さんは京都芸術大学の修士1年生で、日常的な風景や現象をドローイングや写真に保存し、シルクスクリーンやペインティング、表面加工等など「mixed technique」とする手法で独特の作品を作り上げる作家です。

「KUA ANNUAL 2021」展では、高さ250cmにも及ぶ大作2作品が展示され、来場者の注目を集めておりました。

左:御村紗也《look》2020年 acrylic and mixed technique on panel
右:御村紗也《see》2020年 acrylic and mixed technique on panel

展示風景〜右;御村紗也《whisper》2020年 acrylic and mixed technique on panel

展示風景

学内アトリエでの制作風景

学内アトリエでの制作風景

同時期に開催していた「クロスフロンティア」という選抜展 (会場:ワコールスタディホール京都)にも出展していました。

「クロスフロンティア」京都芸術大学 美術工芸学科 選抜展 vol.1(会場:ワコールスタディホール京都)

展示風景

御村紗也《link》2020年 シンナープリント、panel

《link》※Detail

御村紗也《tremble》2020年 acrylic and mixed technique on panel

《tremble》※Detail

構図や余白の取り方が面白く、シルクスクリーンで刷られた線の良さが光ります。
また、同一作品の画面上で異なったマテリアルによる質感の変化も特徴的です。

技法の研究も進めながら制作を続ける御村紗也さん、今後の活動に注目したいと思います。

概要

KUA ANNUAL 2021
irregular reports いびつな報告群と希望の兆し<プレビュー展>

会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブ(人間館1F)
会期:2020年12月3日(木)~12月18日(金)
時間:10:00 〜 18:00(会期中無休)
入場:招待者限定
展示参加者:17組
ディレクター:服部浩之
運営:京都芸術大学 KUA ANNUAL 2021事務局(旧名称 京都造形芸術大学)、学生アシスタント・キュレーターチーム
※本展は、東京都美術館にて2021年2月23日~26日に開催予定。

 

「クロスフロンティア」京都芸術大学 美術工芸学科 選抜展 vol.1

会場:ワコールスタディホール京都
会期:2020年11月6日(金)~12月18日(金)
時間:10:00〜20:00
休み:土曜・日曜・祝日
主催:京都芸術大学
展示参加者: ZHONGYUAN GUAN 藤本純輝 長田綾美 御村紗也 戸田樹 山神美琴 鈴木日奈惠 江藤菜津美 伊藤史江奈 石田野乃花