【アートコレクター】かしゆか(Perfume)さんのコレクション〜Casa BRUTUS

Casa BRUTUS「日本の現代アートまとめ。」2020年6月号

Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2020年6月号の特集「日本の現代アートまとめ。」を購入しました。

その中で紹介されていたアートコレクターの中で、テクノポップユニットPerfumeのメンバー「かしゆか(樫野有香)」さんに注目しましたのでご紹介したいと思います。

アートコレクターでも知られる、かしゆか(Perfume)さん

かしゆかさんは、ギャラリーでの目撃情報など、筆者の周辺アートコレクター仲間の間でも時々語られていた、アートコレクターとしても知られる著名タレントさんです。

今回のCasa BRUTUS「日本の現代アートまとめ。」で取り上げられたのは、同誌で連載中の企画「古今東西 かしゆか商店」の繋がりだと思われます。

連載企画「古今東西 かしゆか商店」とは、かしゆかさん自身が、店主兼バイヤーとなって、毎号気に入った作品を買い付けする、日本各地の伝統工芸の「粋」を集めたバーチャルショップです。

「古今東西 かしゆか商店」Casa BRUTUS2020年6月号より

Casa BRUTUS公式サイトでもアーカイブされ、英語版も配信されています。

アートコレクター「かしゆか」さん

かしゆかさんのアートコレクションは、Casa BRUTUS誌面で全4ページに渡って紹介され、3名のアーティスト、全7作品が写真付きで紹介されていました。以下、ご紹介します。

松江泰治

木村伊兵衛写真賞を受賞したことでも知られる写真家の松江泰治さん(TARO NASU)。

かしゆかさんコレクションの松江泰治さん作品は、4作品紹介されていました。最初の2枚は、世界各国で撮影された≪LIM≫シリーズから、ペルーの都市リマの鮮やかな墓地を正面から撮った作品、イギリスのセントアンドリュースにある墓地を撮った作品です。

松江泰治さんのコレクション紹介ページは、見開きで全4点掲載

左ページの2作品は、日本の地表を空撮で切り取る≪JP≫シリーズ、世界の地名を作品名にした≪gazetteer≫です。全ての対象物にピントが合っているのも松江泰治さん作品の特徴です。

偶然ですが、以前記事にした「コレクター訪問企画」で、作家の山田航平さんがコレクションされていたものと全く同じ作品が掲載されていて驚きました。

春木麻衣子

写真家、春木麻衣子さんの作品は、2017年に六本木のギャラリー「TARO NASU」の個展で発表された大きな2作品(56.5×108cm)です。

右:春木麻衣子 左:小牟田悠介

小牟田悠介

小牟田悠介さん(SCAI THE BATHHOUSE)は、折り紙で作った飛行機やツルなどの展開図をもとに描く絵画シリーズで知られますが、かしゆかさんがコレクションされた作品≪Plane_Soleil≫は、鏡面ステンレスを支持体にしたコミッション作品(注文制作)です。

折り紙で立体の飛行機を作り、一度開いて平面にした展開図をモチーフにした作品です。Perfumeが創造する世界観に繋がっているような作品が印象的です。

まとめ

「生活の風景に溶け込むアートが好き」と語るかしゆかさん。

どの作品もご自身のしっかりとした目で判断されコレクションされていて素晴らしいですね。また、今回紹介された作品は、実力のある日本人アーティストを、プライマリーギャラリーで購入している点で共通しています。
どこかのギャラリーで、ご本人とばったりお目に掛かるタイミングもありそうですね。