【Reborn‑Art Festival 2019】淺井祐介《すべての場所に命が宿る@牡鹿のスケッチ》小積エリア

Reborn‑Art Festival 2019

今回が2回目の開催となる、宮城県の牡鹿(おしか)半島と石巻市街地を舞台とする祭典「Reborn‑Art Festival 2019(RAF2019 )」。単なるアートフェスにとどまらず、音楽や食も楽しめるお祭りです。

RAF2019は、7つのエリアに分かれ展開されています。
その一つが「小積(こづみ)エリア」。
牡鹿半島の真ん中あたりに位置する、湾奥の穏やかな海と山に囲まれた一帯です。

この場所には狩猟で仕留めた鹿を解体し、食肉として処理加工する施設フェルメントでは、“獣害問題”が深刻化する鹿の駆除を進めるとともに、その鹿を地域資源として大切に活かすべく活動しています。

小積エリア

小積エリアのキュレーターは豊嶋秀樹さんで、テーマは「鹿に導かれ、私たちを見るとき」です。
鹿肉処理場「フェルメント」を取り巻くように、アーティストたちによる小さなハウスが建ち、一つの集落のようにまとまっています。

豊嶋秀樹さん(左)と鹿猟師の小野寺望さん(右)

アーティストごとにハウスの中で展示されています。 ハウス内は空調が効いて快適です。

淺井祐介《すべての場所に命が宿る@牡鹿のスケッチ》

最近では横浜美術館の大壁画が話題になった淺井裕介さん。

泥絵で動植物を描く淺井さんの作品は、牡鹿をモチーフにした作品を中心に、小作品を含めた展示構成です。

淺井さんのハウス。外から見えるように内側のガラス窓にも描かれています。

壁はもちろん、天井までびっしりと描かれていました。

ガラス窓に描いた作品〜内側より撮影

泥絵に合う赤をベースにした淺井さんらしい作品です。

泥はこの地、牡鹿半島で採取したものが使われています。

 

泥絵らしい絵肌の表情が良いですね。

窓に描かれた作品

室内で見ると、太陽が床に作品を投影してくれていました。

小作品も素敵です。

壁画の上から貼り付けたように展示されていました。

こちらは「TO ONODERA SAN」とある小野寺望さん宛に送られたと思われる淺井さんの作品。
淺井さんの作品。会場内のどこかに置かれていますので探してみて下さい。

淺井さんらしい作品を鑑賞することが出来ました。
小積エリアには、他の作家さんの作品も展示されていました。
また、タイミングが合えば、狩猟で仕留めた鹿の処理加工施設フェルメントも見られるかも?

概要

Reborn-Art Festival 2019
会期:2019年8月3⽇(⼟)〜~9月29日(⽇) <58⽇間>
会場:牡鹿半島、網地島、石巻市街地、松島湾 (⽯巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町)
※⽔曜⽇休祭予定<8⽉14日(⽔)およびイベント開催⽇は除く。> ※網地島エリアは8月20⽇(火)より開催
主催:Reborn‑Art Festival実⾏行委員会、APバンク
共催:宮城県、⽯巻市、塩竈市、東松島市、松島町、⼥川町、株式会社河北新報社、東日本旅客鉄道株式会社 仙台⽀支社、ヤフー株式会社
平成30年度文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業
協賛:株式会社木下グループ、キリン株式会社、住友林業株式会社、株式会社TSUTAYA、株式会社Tポイント・ジャパン
株式会社環境ステーション
連携事業:あいちトリエンナーレ2019、三陸防災復興プロジェクト2019、瀬戸内国際芸術祭2019