【行幸地下ギャラリー】注目の3作家@アートアワードトーキョー丸の内2018

アートアワードトーキョー 丸の内 2018

「アートアワードトーキョー 丸の内 2018」にお伺いしてきました。
「アートアワードトーキョー 丸の内 」(a.a.t.m.)は美大、芸大の卒展からより選られた若手アーティストのコンテストイベントで、審査員の眼鏡にかなったノミネート者の展示が丸の内エリアを中心とする各所で行われます。
2007年から行われて企画なので、10年以上も続いている歴史あるイベントです。
人通りの多い場所で行われる試みですから、作家にとっても私たちにとっても出会いのチャンスが広がるイベントだと思います。

行幸地下ギャラリー

今回はa.a.t.m.会場のひとつとなっている「行幸地下ギャラリー」に行きました。a.a.t.m.最大の展示数を誇る会場です。
行幸地下(ぎょうこうちか)ギャラリーは、東京駅と「丸ビル」、「新丸ビル」をつなぐ地下通路の展示スペースです。JR東京駅地下道と直結しており、丸の内線の改札を出て直ぐのアクセスが良い場所にあります。

川田龍(Ryo Kawada)
東京藝術大学大学院 Tokyo University of the Arts Graduate School

“西洋絵画”を元に、擬製した何かを描きながら、私自身が真にリアリティを感じることが出来る絵画を思索し続けています。
I am drawing my imitation art based on “western art”, trying to draw the art which I find the true reality in it.

川田龍さんは過去何度も記事に取り上げていますが、場所を変えて見ると作品の印象が変化して見ていて飽きません。
特に静物画の「Vanitas」は良いですね。

「30」「untitled」「Vanitas」

「Vanitas」

「真折鬘」

佐々木成美(Narumi Sasaki)
東京藝術大学大学院 Tokyo University of the Arts Graduate School

内的な衝動が外的な要因に交わり、調和したときにはじめて美は訪れます。絵は祈りのようなものなのです。
When inner impulse connect with outer matters, the beauty is born for the first time. Painting is like praying.

佐々木成美さんの作品は絵画作品なのですが、。自然界のモチーフを入れながら情感が揺さぶられるような良い作品ですね。以前卒展で作品を拝見して気になっていた作家さんでした。
投票に入れましたし、作品を手に入れてみたくて問い合わせしてしまいました。

左から「You make me feel like a natural woman」、「Stsr Green Rain」、「Tulip,night」、「ソテツ/Cycad」、「木/Wood」

「triangle」

「Tulip,night」

「You make me feel like a natural woman」

左:「ソテツ/Cycad」、右:「木/Wood」

岡田佑里奈(Yurina Okada)
京都造形芸術大学 Kyoto University of Art and Design

見えないものをレイヤー化し重ねて行く時、そこには何が見えているのか。私と写真と今の関係を覗き込む。
What do I see when I layer something invisible? I am looking into the current relationship between me and my photography.

京都造形芸術大学の岡田佑里奈さん作品は初めて拝見しました。モノクロの写真ですが、良いですねー!

「untitled」

ご紹介した3作品以外にも、若手作家さんの作品が一度に沢山見ることが出来ます。
自分の好きな作家を見つけて、成長を追いかける楽しみがあります。

大都市東京の中心部で展示されるチャンスを得た作品はそれ自身が喜んでいるようで輝きを感じました。
ずっと続いていくイベントになりますように!

概要

開催日程 :2018年 9月7日(金)~9月24日(月・休) 会期中無休
開催時間 : 11:00~21:00
展示会場 : 行幸地下ギャラリー 丸の内・有楽町・大手町エリア
入  場 : 無料
主  催 : アートアワードトーキョー 丸の内 2018実行委員会
特別協賛 : 三菱地所 協  力 : antenna
後  援 : 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、三菱一号館美術館