【三越×藝大】架空の国の架空の祭事〜高橋祐次@日本橋三越

高橋祐次

先日伺った日本橋三越での藝大企画「夏の芸術祭 2018」は多くの作家作品が集結し、非常に楽しませてもらった企画でした。

そんな中で、目にとまった印象的な作家さんが「高橋祐次」さん。
絵本の世界観が飛び出てきたような作品を描く作家さんで、不思議な世界がキャンバスの中で繰り広げられていて、引き込まれるように見つめてしまいました。

地域設定、時代設定を越える絵本のような世界観が見えます。

高橋祐次〜架空の国の架空の祭事。その年亡くなった人の骨を、家の形をした箱に入れ、四角い気球で打ち上げ弔う。 海を渡り、気球は着陸後チリとなり、家だけがポツンと残される。

「出航」ミクストメディア

作品は全て「ミクストメディア」。作品によって独特な絵肌の違いが見えますが、アクリル絵の具や砂を使っているように見えます。

「見知らぬ家の見知らぬ祭り」ミクストメディア

1万円均一コーナーにも作品が展示されてあって、さすがに赤丸シール(売約済)でしたが、謎めいた架空のモチーフは想像力を問われるようです。

「見知らぬ家」

絵画と言うよりはイラストやデザイン寄りのカテゴリに入る作家さんでしょうか。新宿の伊勢丹で同時期に開催されていた「アートのチカラ 選抜展」でも出品されていたようで、見逃したことが悔やまれます。若手作家さんですので、今後の活躍が楽しみですね。

概要

MITSUKOSHI ✕ 東京藝術大学 夏の芸術祭 2018
日本橋三越本館6階 美術フロア
2018年8月15日(水)~20日(月)最終日は午後5時閉場

出品作家
●日本画
伊東春香、岩谷晃太、澤﨑華子、椎野倫奈、島田沙菜美、杉山佳、古山結、森 友紀恵、山田雄貴、田侑加
●油画
内田 麗奈、大杉 祥子、川田 龍、竹村 麗良、立原 真理子、中村 研一、沼田 愛実、野澤 聖、長谷川 銀、春田 紗良、Sabrina Hedwig Horak、許允、牧山 雄平、茂木 瑶、吉田 潤、李 菲菲、渡邉 光
●彫刻
赤穂進、大森記詩、川島大幸、北山翔一、小塚照己、猿渡真緒、鈴木弦人、森 木ノ実、諸岡亜侑未
●彫金
遠藤久美子、古賀 真弥、水谷 奈央
●鍛金
阪上 万里英、三木 瑛子、宮﨑 瑞土、久野 彩子、杉村 紗季子
●漆芸
小田 伊織、田中舘 亜美、松﨑 森平
●陶芸
佐々木 誉斗、茂田 真史、髙岡 太郎
●染織
海老塚 季史、桂川 美帆、関水 美穂
●ガラス
内田有、榎本夏帆、奥田 康夫
●工芸基礎
猪腰 真咲、樋口 拓
●木工芸
小石崇之、村尾信太郎
●デザイン
青沼 優介、ICHASU、大城 喜彬、金丸 遥、唐澤 絵里、小金澤 京、下村 奈那、高橋 祐次、田中 慶、中屋 明子、にとうしん、藤村 駿斗、鉾井 喬、細田 麻理奈、mollydomon、山田 勇魚、山田 だり、鷲野 愛未
●建築
秋田亮平、fujirooll、町田恵、
●先端
表良樹、折原智江、神谷紀彰、菊地良太、知念ありさ
●美術教育
野村 紀子、迎 星二
●文化財
大野 直志、小椋 聡子、小島 久典、鈴村 敦夫、武田 裕子、中野稚里、向井大祐、山田 亜紀