【大Ah!!rt展】なぜこれを描こうと思った?〜LEE KAN KYO(李漢強)@西武渋谷

~アー!!ット叫ぶアート~ 大Ah!!rt展

フジテレビのアート番組企画として恒例となった「大Ah!!rt展」が西武渋谷で開催されました。タイトルは「~アー!!ット叫ぶアート~ 大Ah!!rt展」。数年前からスタートした企画で、以前は「アーホ!」と言うタイトルで展開されていました。

本展のプロデュースは放送作家の倉本美津留氏。思わず「アー!!」と叫んでしまう、驚き、感動、おもしろさ溢れる作品の数々を一堂に展示している楽しいアート企画です。大阪弁の褒め言葉である「アホやな~」をもじって讃えた「アーホ」というフィルターで新進クリエイターの作品にツッコミを入れる展示は、それぞれの独創的な魅力をさらに強烈なものとするだけでなく、その作品の本質をも浮かび上がらせてきます。

LEE KAN KYO(李漢強)

「大Ah!!rt展」で、一目見れば強く印象に残る「チラシ作品」を出品していたのは、LEE KAN KYO(李漢強)さん。台湾人出身の方ですが、日本を活動拠点にしているアーティストです。

「なぜこれを描こうと思った?!」というクレジットにその通り!と頷いてしまうわけですが、日本人では発想出来ないでしょうね。来場者が興味深く近寄って、一つ一つを凝視していたのが印象的でした。若い女性客がセールに群がっているような光景に見えておかしかったです(笑。

「質屋のチラシ」〜時計やブランド品、貴金属系商品が並びます

「リカーショップのチラシ」〜お酒のディスカウントショップですね。

「スーパーのチラシ」。良く描きましたね!

近くで見ても楽しめますが、引きで観ると壮観ですね!

原画は高くてなかなか手が届きませんが、大きめの紙に印刷したものにして販売もされているようです。

また、京都の本屋「誠光社」さんで個展も開催されているようです。こちらの個展は週刊誌の表紙などをモチーフに、同じようなイラストスタイルで描かれた作品のようです。

「ジャケがいい展」2018年8月16日〜31日@誠光社(京都)

こちらも要チェックですね!

アートとは何なのだろうか?と考えてしまうような作品ですが、日本文化を象徴した存在を外国人アーティストがポップに模倣していくのっておかしいですよね。多様なモノのとらえ方を教えられているようで、気付きの多い作品になりました。

概要

「アー!!ット叫ぶアート -大Ah!!rt展-」
会場:西武百貨店 渋谷店 A館 7階 特設会場
会期:2018年08月01日 ~ 2018年08月19日
出展作家: 江頭誠、euglena、久村卓、時吉あきな、大村雪乃、JART、大月壮、LEE KAN KYO、小宮太郎、太田祐司、高島亮三、池内啓人、上路市剛、高田安規子&政子、高石優、松山淳、入江沙耶、飯野哲心