【大Ah!!rt展】支配からの卒業〜飯野哲心「ジェット二宮金次郎像」@西武渋谷

~アー!!ット叫ぶアート~ 大Ah!!rt展

フジテレビのアート番組企画として恒例となった「大Ah!!rt展」が西武渋谷で開催されました。タイトルは「~アー!!ット叫ぶアート~ 大Ah!!rt展」。数年前からスタートした企画で、以前は「アーホ!」と言うタイトルで展開されていました。

プロデュースは放送作家の倉本美津留氏。思わず「アー!!」と叫んでしまう、驚き、感動、おもしろさ溢れる作品の数々を一堂に展示している楽しいアート企画です。大阪弁の褒め言葉である「アホやな~」をもじって讃えた「アーホ」というフィルターで新進クリエイターの作品にツッコミを入れる展示は、それぞれの独創的な魅力をさらに強烈なものとするだけでなく、その作品の本質をも浮かび上がらせてきます。

この支配からの卒業 Ah!!rt〜ジェット二宮金次郎

「この支配からの卒業」というクレジットで作品展示していたのは飯野哲心さん、作品は「ジェット二宮金次郎像」です。

薪の代わりにジェットを背負い、噴射させながら本(エロ本設定)を読む二宮金次郎

「男子イズム(少年心)を作品にする彫刻家」という名の通り、普通の一般男子なら思いっきり共感してしまうような作品です。キャプションの作品解説も良いですね!

「やっぱりそうやったんや。薪背負って勉強し続けるの、イヤやったんや。よう耐えたな、金次郎。その手に持っているのもエロ本やろ。ええねん。誰かの模範になる必要なんてないんや。好きにやったらええんやで。」

なぜか関西弁で書かれている作品解説のメッセージ。

 

ミニ・ジェット二宮金次郎

そして、少し離れた場所でパフォーマンスするように並ぶ7人の「ミニ・ジェット二宮金次郎」が展示されていました。

台座の石も7種類それぞれの石の色です。上部はFRP製の作品です。

 

メンバーひとまとめで見るのも楽しいですね。背中のジェット噴射方面から鑑賞するのがオススメです。

 

飯野哲心

飯野哲心さんは1981年東京都出身で金沢美術工芸大学出身の彫刻家。ジェット二宮金次郎像の傍らに置かれていた「ポートフォリオ」のカタログも特徴的で、ユーモアを織り交ぜていて楽しいですね。

ご本人を表現したような立体的な表紙です。眼鏡をかけていらっしゃるようですね。

概要

「アー!!ット叫ぶアート -大Ah!!rt展-」
会場:西武百貨店 渋谷店 A館 7階 特設会場
会期:2018年08月01日 ~ 2018年08月19日
出展作家: 江頭誠、euglena、久村卓、時吉あきな、大村雪乃、JART、大月壮、LEE KAN KYO、小宮太郎、太田祐司、高島亮三、池内啓人、上路市剛、高田安規子&政子、高石優、松山淳、入江沙耶、飯野哲心