白髪一雄「Kazuo Shiraga : a retrospective」
白髪一雄さんの個展「Kazuo Shiraga : a retrospective」に伺いました。会場は東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーです。

隣接するミュージアムショップでは、白髪一雄さんの制作風景を撮影した貴重な動画が上映されていて、入場前に見ると非常に参考となる内容でした。

白髪一雄さんは、天井からロープを吊るし、 キャンパスを床に広げ、 足を使って絵を描く「フットペインティング」有名で、アクション・ペインターとも呼ばれる世界的美術作家です。
映像撮影された70歳の白髪一雄さんは、天井から吊られているロープに掴まりながら、体を回転させ、キャンバスに絵具を塗りつけるように足を滑らせていきます。

本展は、日本全国の美術館や個人コレクターから約100点の作品を集め、関連資料とともに展示されています。

山村コレクションの作品も展示されていました。








白髪一雄さんの作品はフットペインティングだけでなく、スキー板やスキージ(ヘラ)を使った作品も含まれています。









再び、制作風景の映像に話を戻します。
同じく美術作家だった富士子夫人の協力によって二人三脚で進んで行く様子が記録されていました。それぞれが黒と白の衣装を纏って行為を行うさまは、儀式的にも感じます。事実、神棚に向かって拝む様子も紹介されていました。

吊り下ろされたロープを握りしめながら足で絵具を塗りつける行為は、天からのパワーを地面に向かって解放していくような宗教的印象を受けます。
白髪一雄作品は、ダイナミックで、ナチュラルで、エネルギーのほとばしる強い力がありました。