【藝祭2019】印象に残った出品作品《絵画棟編》@東京藝大

藝祭2019

2019年も行ってきました「藝祭」。
言わずも知れた東京藝術大学の文化祭で、キャンパスは一般開放されています。例年9月の上旬に開催されていて、多くの人で賑わっている有名なイベントです。

今回の藝祭は、3日目に台風が接近するという特殊事情もあり、2日目の混雑が凄かったです。

2019年度藝祭テーマ 「カイマミ」

絵画棟

藝祭は藝大内の各校舎や施設で行われていて、美術館で開催される展覧会のように1〜2時間で見て回るような規模ではありません。各校舎の教室やアトリエを使って開催され、全て見て回るのが1日で出来るのか?というようなボリュームで展開されます。
本記事は美術分野の絵画領域をご紹介します、会場は藝大内の美術学部絵画棟です。

2018年の模様は下記にまとめてあります。

友澤こたお茉里音アンナ

アイドルグループ「あヴぁんだんど」にも加入していたこたおさん。2018年の藝祭でも出品していたスライムシリーズの作品が再登場していました。

友澤こたお茉里音アンナ《SLIME Ⅸ》

友澤こたお茉里音アンナ《YLLヨ》

菊岡穂

以前から「優しい絵画を描くなあ・・・」という印象をぼんやりと抱いていた菊岡穂(みのり)さんの作品。

川端健太

安定の川端さんは、向かい合う男女の小作品でした。

後藤夢乃

藝大アートプラザで同時開催されていた「百鬼夜行展」でも出品していた後藤さん。完成された画力ですね。

鈴木萌恵子

3年生展でも注目していた鈴木萌恵子さん。良いですね!

松森士門

マチエールのつるつる感が気持ち良くて爽快。

中村光美

光の描写が綺麗だなぁ。大岩オスカールさん的な・・・。

那須佐和子

フレーミングの面白さかな。

五十嵐大地

相変わらず上手いですね。

髙橋健太

日本画家の3年生。
ドングリの日本画科学生作品の中にあって、異彩を放つ作品でした。ポートレート作品とストリートアートに繋がる作品の2シリーズを展開しています。学外での展示機会も予定されているようで、注目しております。

AHMED MANNAN(亜破滅怒のMANNAN)

力の入った作家名「AHMED MANNAN(アハメッド・マナン)」さんの作品は、縦長の大きな画布に描かれた油絵です。油画1年生、印象に強く残る作品。

AHMED MANNAN(亜破滅怒のMANNAN)《私は想う。露ほどにも疑わぬ信じ父/故に父もまた想う》

山ノ内陽介

シュールリアリスム作品。しっかりと描かれていて巧さが光ります。

森山亜希

森山さんは既に完成されているので、安心感しか有りません。

山縣瑠衣

「浮遊する変体」より 山縣瑠衣さんの《絵の重力、言葉の浮力》。
既に学外での展示も多い学生さん。小さなポートレート作品が印象に残りました。

須田日菜子

1年生で個展の実績もある須田日菜子さん。
コレクター仲間では注目されています。まだまだ伸び代がありそうで、もう少し様子を見たいとの声も有ります。

吉田樹保

吉田樹保さんの《新訳風土記集》シリーズも印象に残りました。
猪瀬直哉さんにもこんなシリーズがあったなぁ・・・と思いながら見てました。

吉田樹保《新訳風土記集其ノ壱 赤子塚》

吉田樹保《新訳風土記集其ノ弍 蛇女房》

影山凜太郎

好きな作品でした。絵具自身がが喜んでいるような綺麗な色ですね。

山本和真

時間をかけてみてしまいました。不思議な魅力があります。
見ていて飽きない作品には力を感じます。

山本和真 左;《Too Legit To Quit》右:《#2》

渡部真梨菜

不思議な光景を描いた作品です。シーソーにはうっすらと人物画描かれています。
美しさとミステリアスの同居。

渡部真梨菜《上と下》

今年も新しい才能に触れた藝祭でした。
注目している作家さんともキチンとお話を聞けました。ありがとうございました。

概要

藝祭2019

会期:2019年9月6日〜9月8日
会場:東京藝術大学上野校