京都造形芸術大学 大学院修了展
以前から注目している作家「小谷くるみ」さんの修了展ということもあり、京都造形大学の修了展にお伺いしました。
小谷さんの作品に初めて触れたのが2018年11月末に開催された渋谷西武での合同展でした。
今回は大学院を修了するという晴れ舞台ということで楽しみに訪問いたしました。
錆の粉を顔料のように使ってキャンヴァスへ載せる技法は改良の余地を残しながらも、探究心やアイディアに感心されます。
定番のシリーズも安定感を増して素敵な仕上がりになっていました。
小谷さんの学校内アトリエでも場所を開放して作品が展示されていました。
なお、京都造形芸術大学の卒展・修了展は、作品の販売もしています。
学部生の作品はプライスリストにまとめられていますが、小谷さんのような大学院生は直接交渉で購入が可能です。
アトリエでは試作中の新作も拝見いたしました。
完成度はまだ完全には及ばないようでしたが、小谷さんの世界観がさらに広がっていくような新機軸の作品でした。
現状に満足すること無く、新しい世界を常に開拓していく努力家といった印象です。
本展終了後には東京都美術館での展示も予定されているそうです。また、アトリエを構えて本格的な作家活動に入る模様。
常に新しい作品制作を進めていて、将来が楽しみな作家さんです。
概要
2018年度 京都造形芸術大学 卒業展 大学院修了展
期間:2019年2月9日(土) – 2月17日(日)
時間:10:00-18:00
入退場自由 ※入場無料
会場:京都造形芸術大学 京都・瓜生山キャンパス