【個展】強く巧みなストローク〜木原千春「Vitalism Ⅵ」@roid works gallery

木原千春

木原千春さんの個展「Vitalism Ⅵ」にお伺いしました。会場は湯島のギャラリー「roid works gallery」です。
木原千春さんはroid works gallery所属の作家さんで、毎年1回個展を開催しており、今回は6回目の開催です。

前回の「Vitalism Ⅴ」も今回同様に年末年始タイミングの開催でした。下記記事を参照ください。

roid works galleryの入り口

Vitalism Ⅵ

本展は猫や鳥、ウサギなどの動物が中心の作品展示でしたが、どの作品も踊るようなストロークの絵筆が感じられます。
絵筆といっても木原さんの場合は指を使ってキャンバスに描きます。もちろん通常の筆も使われますが、指で描くからこそのダイナミズムが現れています。

《puma》

指を使って描く作家さんは他にもたくさんいらっしゃいますが、木原さんの場合はしなやかで勢いがあって、優しさが感じられます。勢いを感じるストロークもあれば、繊細なタッチも感じられて作品に吸い込まれるように見入ってしまいました。実際に描いている現場を見てみたいと思いました。

左:《赤猫2》右:《赤猫》

筆者は以前より、人物画に興味を惹かれていましたが、本展での出品数が少なく残念に思いました。

ガラス絵作品(各30,000円・税別)

左より《野猫》《女.》《女・女》

出品作品の中で最も強く惹かれたのがこちらの作品《女.》です。
シルバーに巧みな色使いの肖像画。お見事でした。

《女.》65.2cm×53.0cm

左より《SOSUKE》《燕羽撃》《電線鳥》

《SOSUKE》80.3cm×65.2cm

《出目金》

会場内パノラマ撮影

コンスタントに作品制作を続ける木原千春さん。
筆使いと色使いの素晴らしいアーティストです。今後の活躍にも期待をしていきたいと思います。

概要

木原千春
Vitalism Ⅵ
会場:roid works gallery
会期:
2018年12月15日土曜日~12月28日金曜日
2019年1月4日金曜日~1月8日火曜日
時間:12:00~18:00 会期中無休