【個展】注目の新シリーズ展開〜大久保紗也「They」WAITINGROOM

大久保紗也「They」

大久保紗也さんの個展「They」に伺いました。会場はWAITINGROOMです。

大久保紗也「They」WAITINGROOM

本展は入口から始まる展示の順路を、pointingシリーズの各作品画面にある指が指し示すような配置となっています。

展示風景

一つ一つの作品にモチーフや意味はありますが、この展示空間ではサイン(道しるべ)としても機能しているのです。

展示風景

展示風景v

左:《Flag girl》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル 右:《pointing finger (repeat)》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

本展は支持体に波形のプラスチックシート(トタン板)を支持体にして制作された新シリーズが披露されました。英語圏での単数形「they」の使用増加などからみる、人々のイメージや感覚における自らと他者の境をテーマした作品群です。

展示風景

大久保紗也《They》 2020年 プラスチックトタンにアクリルと油彩 H1820 × W1500mm

《They》※Detail

《They》※Detail

展示風景

大久保紗也《They》 2020年 プラスチックトタンにアクリルと油彩 H1820 × W1500mm

《They》※Detail

《They》※Detail

《bending body》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

展示風景

《maybe there》 2020年 キャンバスパネルに油彩、アクリル

《maybe there》が示す先はバックヤードでしたが、そこにも展示作品が2点ひっそりと展示されていました。

バックヤードの展示作品〜手前:《at a loss for words》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

『This way, sir.』2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

《sitting with stick》2020年 キャンバスパネルに油彩とアクリル

《Climbing (pointing)》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

『Demonic』2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

《pointing (repeat)》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

展示風景

《The child pointing》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

展示室内の最後を締める作品《pointing finger (mirror)》。

最初はこの壁には何も展示しないはずだったそうですが、交通事故にあったときに描いたドローイングが元になっている作品が展示されていました。かなり大きな交通事故だったようで、不自由な身体の治療中、左右の手で鏡合わせにドローイングをしていたそうです。

モチーフには、左右の手でペンを握り、鏡合わせになっている様子が描かれています。
最後に自分自身を指して終わるという意味も込めて展示されました。

《pointing finger (mirror)》2020年, キャンバスパネルに油彩とアクリル

概要

大久保紗也
「They」

会場:WAITINGROOM
会期:2020年6月3日(水)〜28日(日)
時間:水~土 12:00~19:00・日 12:00~17:00
定休日:月・火・祝日
*オープニングレセプションは開催致しません。