【個展】人間劇を絵画表現する〜森山亜希 「image」MEDEL GALLERY SHU

森山亜希 「image」

森山亜希 さんの個展「image」にお伺いしました。会場はMEDEL GALLERY SHUです。

展示風景

森山亜希さんは東京藝大をこの春修了した美術作家で、これまで人形をモチーフにした絵画を制作してきました。直近での発表は本展から約2ヶ月前の修了展でした。

展示風景

本展では、「イメージ」をテーマに描かれた新作・過去作合わせて20点あまりが展示されます。。

展示風景

描かれたドールが『私』の主体性を問う。
ドールを使い『人間劇』を絵画表現する。ドールは人にとても近しい存在だ。
だが結局人でもないし、そして男でも女でもない。それは人でありながら物質だ。
ドールには動きがない。むしろそれが人間より表情豊かに感じさせる。
セリフを言わない。表情もない。それが見る人の想像力を刺激し、目の前のイメージを膨らませる。
物体であるドールに生命が宿っているかのように魅せるためには、いかにファンタジー性を強く意識して描くことができるか。
私がドールを描くのは、人間の所作だけでは表現出来ないものをドールには表現することが出来ると考えているからだ。
ドール達を描くことで、人間自身のアイデンティティ・意識・身体等といった人間存在の在り方への根源的な問題提起を行いたい。

森山 亜希 | AKI MORIYAMA (MOYAN)

左:森山亜希《Play》2020年
右:森山亜希《image》2019年

左:森山亜希《Parts》2019年
右:森山亜希《Birth》2019年

展示風景

森山亜希《Drawing Ⅳ》2020年 Pencil on Paper

森山亜希《Portrait》2020年 Pencil on Paper

展示風景

展示風景

森山亜希《image Ⅲ》2020年

リカちゃんやバービー人形といった象徴的な女児向け玩具をモチーフとして選ぶことで、ジェンダーや人間の多様性への気づきをテーマに描いています。時代や国境も越えて存在し続ける人形を描く事で、人間存在のあり方への根源的な問題提起へと繋がっていきます。

概要

森山亜希
image

会場:MEDEL GALLERY SHU
会期:2020年3月30日~4月12日
時間:11:00~19:00(最終日〜17:00)