【学内ギャラリー】新たなアートシーンの誕生「ARTOTHÈQUE(アルトテック)」京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)

ARTOTHÈQUE(アルトテック)

京都造形大学の学内ギャラリー「ARTOTHÈQUE(アルトテック)」にお伺いしました。
筆者が伺ったのはオープンしてまだ間もないタイミングで、アルトテックOPEN GALLERY2日間開催(2019年8月30日、31日)で、招待客限定のオープニング企画でした。

ARTOTHÈQUE(アルトテック)の入口

ARTOTHÈQUE(アルトテック)はフランス語で「アートライブラリ=芸術図書館」の意味だそうです。
オープニング企画では、京都造形大学のOB、学生を中心に作品が展示され、販売を行っていました。
プライスリストもキチンと用意され、販売済みの作品には赤丸シールで表示するなど、コマーシャルギャラリーと思うようなスタイルでした。

真っ白で綺麗に塗られた壁面に作品が並ぶ様子はギャラリーそのもの。※写真は開幕前の様子

ARTOTHÈQUEのディレクターは京都造形芸術大学の教授でもある椿昇さんが務めています。
ディレクター自ら、展示されている作品の説明を丁寧にしたり、ストレージにある作品を紹介したりと、アートラバーにとっては、とても贅沢な空間でした。

また、注文制作(コミッションワーク)にも対応しているそうで、企業からの注文に対応して制作された作品のご案内なども頂きました。

品川美香さん

顧 剣亨さん

右:近藤大祐さん

木村舜さん

西垣肇也樹さん

面高慧さん

最近出来たストレージ。興味のある作品があれば、気軽に見せて頂けます。

まとめ

京都造形芸術大学は、学生への教育方針が特徴的です。学生時からプロを意識して「販売すること」に重きを置いています。
芸術教育的な観点から見た時に、その方針には色々な意見が交わされるのかも知れません。しかし、ARTOTHÈQUEの取組には既にアートコレクターが大きく注目しており、初日には来場者が殺到し満員電車のような状況だったそうです(室内の湿度計が80%を越えたようです〜椿昇ディレクター談)。

本取組が京都のアートシーンに大きなインパクトを与えそうな印象を持ちました。
たくさんの作家や作品のエネルギーがこの場所から広がっていくような予感がありました。

概要

ARTOTHÈQUE(アルトテック)

場所:京都造形芸術大学(京都府京都市左京区北白川瓜生山2−116)

ディレクター 椿昇
アドバイザリー 大庭大介、鬼頭健吾、名和晃平、竹内万里子
マネージメント 柳生顕代
写真 前端紗季、顧剣亨
グラフィック 田村昴也
運営母体 京都造形芸術大学