【訪問記】東京のアートコレクターが「アートバーゼル香港2019」に行ってきたレポート<1>

Art Basel in Hong Kong

「アートバーゼル香港2019」に行ってきました。
アートバーゼルとは、世界最大のアートフェアで、アート作品を購入出来るマーケットです。
アートバーゼルは香港(3月)の他にスイス(6月)、マイアミ(12月)の3回開催されており、世界中の著名なギャラリーが一堂に集まり、有名作家を中心とした作品が展示され、アートコレクションを目的とした世界中のアートコレクターが集まる祭典です。

筆者はアートコレクターとして作品収集のための情報を収集しております。
しかし、日本にいると、どうしてもアートコレクションの選択肢が限られてしまいます。
自分のコレクションの幅を広げたいという思いもあり、世界最大のアートフェアでど真ん中のアートマーケットを体感するため参加することにしました。

アートバーゼル香港〜会場内風景

香港行きの旅程は、短い期間を有効活用するため、朝6時25分羽田発の香港エクスプレス(到着は現地10:45)から始めることにしました。しかし、オンラインチェックインという技が出来たものの、自宅を始発に出ても間に合うかどうか時間的に微妙だったので、余裕を見て終電で羽田に前乗りすることにしました。

「SKY LOUNGE」は空いていて快適!

羽田空港の国際線ターミナルは24時間動いています。オンラインチェックインを済ませていたので、無事に出国手続きまでスムーズに行うことが出来ました。そして、出国ゲートを通過した先にある「SKY LOUNGE」で仮眠することにしました。このラウンジは、クレジットカードのゴールドカードを提示すれば、通常で1080円の料金を払って休める「SKY LOUNGE」が無料で使えます。
ラウンジ内はWi-Fiや電源付き、ソフトドリンクが飲み放題(アルコール類は有料)、柔らかいソファで横になるって一夜を明かしました。ラウンジは寝るための部屋では無いので、照明は普通に付いています。トイレ、喫煙ブースなども同じスペースにありました。

格安航空「香港エクスプレス」で行きました。

香港行きを決意したのが、遡ること約2ヶ月前の2019年1月25日。
航空チケットは格安航空の香港エクスプレスを使い、往復でコミコミ「41,290円」という破格のプライスでチケットを押さえることが出来ました。片道2700円、往復5400円で足元の広い座席にグレードアップしてもその値段です。バーゼルに行くなら香港、というのはこういうことだと思います。時間とお金に優しい場所なのです。

思いっきり足を伸ばしても、余裕のあるスペースです。

宿泊先として押さえたホテルは会場から少し離れた場所の「湾仔(ワンチャイ)」という街。
香港の中心地の1つで、賑わいを見せる活気あるエリアです。

香港空港から電車で30分で香港駅。地下鉄に乗り換えて2駅で「湾仔駅」に到着。

そのままアートフェア香港に行くことも出来ましたが、荷物が重たくてホテルに預けました(チェックインは14時)。
近くの大衆中華料理店で同行してくれたコレクター仲間と一緒に昼ご飯を食べてから向かいました。

会場に到着したのは14時すこし前。なんと既に当日券がSOLD OUT!しかもチケット保有者、事前の予約購入であっても一般入場者だと入場まで5時間待ち!です。

行列は会場の外まで伸びておりました。14時前に撮影。

筆者はVIPチケットを譲っていただけたので、行列を傍目に見ながらスル〜っとスムーズに入場することが出来ました。
VIPチケットを譲ってもらえなかったらどういう状況になっていたのか?いま想像してみると非常に恐ろしく思います。
ここで強く確認しておきたいのは当日券は避けましょう!、なんとかVIPチケットをゲットしましょう!もしくはVIPチケットホルダーに同行者としてお願いをしましょうということです。※VIPチケットは保有者と同行者1名の合計2名が入場可能。

当日券終了の看板

また、入場の際に気をつけたいのが携行品です。
アートバーゼルは、アートフェア東京に無いような荷物チェックが行われます。
美術品を守るための禁止項目が明確化されていて、下のようなサインが掲示されています。筆者はザックを事前にホテルへ預けており難を逃れましたが、傘や大きなカメラなど、持ち物には注意が必要です。

筆者の使用カメラ「ライカQ」は問題なく使用できました。

なお、会場内に特設のクロークが設置されています。筆者が見た限りですが、コインロッカーは無かったと思います。
また、また、会場内の作品はアートフェア東京とは違って「全作品撮影OK」というルールです。無料のWi-Fiが使用可能ということもありますので、スマートフォンを持っていくと良いかと思います。

特設クロークも行列でした。

それから、会場周辺に両替所がありませんのでご注意ください。現金しか対応していないギャラリーもありましたので…。
筆者が欲しかったオピーのアイテムですが、クレジットカードが使えず購入できませんでした。

500香港ドル(約7000円)のアクリル製「ジュリアン・オピー」プロモーション用アイテム

次ページは会場内の作品を紹介しながらレポートを続けて行きたいと思います。

コバヤシマヒロ(Mahiro Kobayashi)

レポート<2>に続く

概要

アート・バーゼル香港2019
会場:香港コンベンション&エキシビション・センター(Hong Kong Convention And Exhibition Centre)

会期:2019年3月27日(水)〜31日(日)
Private View (招待限定)
2019年3月27日(水)14:00〜20:00
2019年3月28日(木)13:00〜17:00
Vernissage
2019年3月28日(木)17:00〜19:00
Public Days
2019年3月29日(金)・30日(土)13:00〜20:00
※それぞれ12:00〜13:00※VIP限定公開
2019年3月31日(日)11:00〜18:00

入場料
Single Day Ticket
2019年3月29日(金)前売:300香港ドル・当日:375香港ドル
2019年3月30日(土)前売:400香港ドル・当日:475香港ドル
2019年3月31日(日)前売:400香港ドル・当日:475香港ドル