石黒昭 マーブレスクによる人新世の考察: II
石黒昭さんの個展にお伺いしました。会場は浅草橋ラディウムーレントゲンヴェルケです。
最も大きな作品はマーブル状に絵の具が交差していて、マチエールの微妙な質感が面白い作品です。
重ねられたレイヤーの面白さは抜群です。
テクニックに裏打ちされた作品の完成度、綺麗という表現だけでは説明出来ない奥行きがあります。

石黒昭さんの技術力はこちらの作品を観れば説明が簡単かも知れません。
大理石の表層を精巧に表現した作品です。表面がツルッツルで本物の石と変わりません。
キャンヴァスにアクリル絵の具で描いた後、ヤスリで削られて質感を表現しているそうです。

マーブルの作品と大理石の作品を繋げる中間的作品を新たに制作し、3点セットとして表現した作品が次の小作品シリーズです。3作品1セットを5種類制作し、マス目のように並べて展示したものです。
一番下の作品から上の作品まで、時間の経過を表現した並びになっているそうです







キャンヴァスの厚みも物質的なものを表現しているようです。
作品のクオリティに驚きました。
概要
石黒昭
マーブレスクによる人新世の考察: II
会場:ラディウム-レントゲンヴェルケ
会期:2019年2月22日(金)~3月24日(日)
休廊日:水・木曜日
時間:12:00〜18:00
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