2019年1月に開催された藝大の卒展で気になった作品の写真をまとめてみました。
矢野佑貴
油画技法材料研究室・修士の矢野佑貴さん。ご本人から作品の解説を頂きましたが、バカボンのパパが登場している作品には様々なメッセージが込められています。テーマは「生命の循環」。ゴジラは核ネルギーのメタファーとして。右下の風車から猿人やバカボンなどを経て月に着床する精子に至るまでを描いています。
明神睦美
モノトーンで統一された作品は照明を落とした教室内でさらにそのコントラストが消え、それでもしっかりと作品の力が伝わってくるパワフルな展示でした。
楊博(Yang Bo)
対になっている作品《river》は未来と過去が交錯する作品。鑑賞者の視線を奪うような作品のセッティングが良かった。
乾ちひろ
東京藝術大学鋳金研究室の乾ちひろさん。自らが置かれた立場や肩書きなどを積み重ね、鏡に隠れた自分自身の顔を通じて鑑賞者に問いかける作品。
スクリプカリウ落合安奈
美術研究科修士、グローバルアートプラクティス(通称GAP)のスクリプカリウ落合安奈さんは9m×8m×2mという巨大なインスタレーション作品を展示。鑑賞者が自ら体験することによって様々な気づきを提供する。メッセージを含むとてもアーティスティックな作品でした。
沼田愛実
油画研究室。
作品の中に含まれる情報量、描き込みの質と量、様々な仕事がキャンバスに表現されているようでした。
齊藤理紗
齊藤理紗さんの作品は奥行きがあって味わい深くとても印象に残りました。
岡田夏輝
デザイン科の岡田夏輝さんは自走できるバイクをほとんど全て自作(エンジンは載せ替え)。会場内でひときわ注目を集めていました。
三原秋奈
油画科の三原さんの作品はインパクトがありました。
ここにご紹介した学生や作品はほんの一握りです。
油画科の4年生卒展「スケール」は下記にまとめております。
また、別途記事で紹介した学生の記事はこちらにまとめております。
概要
第67回 東京藝術大学卒業・修了作品展
会期:2019年1月28日(月)〜2月3日(日)会期中無休
時間:午前9時30分 – 午後5時30分(入館は午後5時まで)
※ 最終日は午前9時30分 – 午後12時30分(入館は午後12時まで)会場
学部:東京都美術館・大学構内
大学院:大学美術館・大学構内
観覧料:無料
主催:東京藝術大学