新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
葛飾北斎の絵師人生を紹介する大規模展覧会が開催されます。
国内外から集められた名品・貴重品はもちろん、近年発見・再発見された作品や日本初公開となる貴重な作品約480件が集まる大規模展覧会です。
北斎の代表作としては、“Great Wave”と称されて世界的に名高い「神奈川沖浪裏」を含む「冨嶽三十六景」シ リーズ、19 世紀のヨーロッパにおけるジャポニスムの流行の契機となった『北斎漫画』などが一般的に知られて いますが、これらは約70年に及ぶ北斎の画業のほんの一端にすぎません。
本展では、北斎の絵師人生を作風の変遷と主に用いた画号によって「6期」に分けて紹介します。
- 勝川派の絵師として活動した春朗期(20〜35 歳頃)
- 勝川派を離れて肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野に意欲的に取り組んだ宗理期(36〜46 歳頃)
- 読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46〜50 歳頃)
- 多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51〜60 歳頃)
- 錦絵の揃物を多く制作した為一期(61〜74 歳頃)
- 自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75〜90 歳頃)
壮大な画業を国内外の名品、近年発見された作品、初公開作品を通じて通覧し、真の北斎に迫ります。
次のように、見どころは大きく分けて4つあります。
【みどころ1】待望の大規模北斎展
20 歳のデビュー作から 90 歳の絶筆まで、本展に出品される作品数は約 480 件(会期中展示替えあり)。
十数年ぶりに東京で開催される、大規模かつ網羅的な北斎展となります。
国内外から集められた名品・貴重品によって、北斎の全貌を知ることのできる待望の機会です。
【みどころ2】初公開作品が続々登場!
多数の初公開作品を揃えていることも本展の特徴です。
アメリカ・シンシナティ美術館が所蔵する「向日葵図」(肉筆画)は、北斎が88歳の時に描いたものですが、その凛とした姿には、衰えを知らない北斎のエネルギーがみなぎっています。
また同館の「かな手本忠臣蔵」(小判、10 枚)は近年発見された貴重なものです。
旧津和野藩主家が所蔵していた摺物(非売品の特製版画)、大小暦も必見。
118 点を4期にわけて全点を公開しますが、いずれも長らく秘蔵されていたため、衝撃的なほどに美しい色彩をとどめています。
【みどころ3】永田コレクション、最後の東京公開
本展監修者・永田生慈氏は北斎研究のために作品の収集も行いました。その作品数は 2,000件を超えます。
それらは昨年一括して、故郷の島根県に寄贈されました。
そして氏の遺志により、本展に出品された後は島根県のみで公開されることとなりました。
つまり、本展は永田コレクションを東京で見ることができる最後の機会となります。
【みどころ4】名作の数々が並ぶ!
定番の名作『北斎漫画』や「冨嶽三十六景」も展示されます。
大注目の展覧会です。見逃せませんね!
概要
新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
会期:2019年1月17日(木)〜3月24日(日) ※会期中、展示替えがあります
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
開館時間:10:00~20:00、火は17:00まで ※入館は閉館の30分前まで
休館日:1月29日(火)、2月19日(火)、2月20日(水)、3月5日(火)
主催:日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション、森アーツセンター
協賛:伊藤忠商事株式会社、凸版印刷株式会社、三井住友海上火災保険株式会社
特別協力:島根県立美術館
協力:日本航空