【東京初個展】写実の中に光る観察力とユーモア〜蛭田美保子@光画廊

蛭田美保子

蛭田美保子さんの東京初個展にお伺いしてきました。会場は東京・銀座、光画廊さんです。
活動の拠点は地元京都に置き、意欲的に制作活動を行っていらっしゃるご様子でした。
蛭田さんの作品は、昨年東京都美術館で行われた、上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」で拝見しており、かねてから注目していた作家さんでした。

都美館の企画では蛭田さんが唯一ご指名でキャスティングされたそうです。そういう事情もあってパンフレットやDMのキービジュアルに採用されているそうです。

蛭田さんは「新制作協会」という美術家団体に所属し、80回となる同団体の展覧会で記念回賞を受賞されている実力者です。

ギャラリーには、運良く蛭田さんご本人が在廊され、色々なお話を伺うことが出来ました。
蛭田美保子さんは野菜や果物、魚などの食材をモチーフに採用し、擬人化したようなポーズや独自の組み合わせ方で見せてくれる作家さんです。

大作の展示はなく、小作品中心の構成でした。

空想の世界をキャンバスに描いているとばかり信じておりましたが、全ての作品について、実際にモチーフとなる食材を調達し、自由に組み立ててたり調理し対象物をオブジェとして完成させるそうです。
そして、完成したオブジェを見ながら、まずは水彩画で作品を描きあげます。さらにその後、油絵の具を使って油彩作品を生み出していくのです。先日別の場所で拝見したうつゆみこさんの個展を想像してしまいました・・・。

左のとうもろこし作品は水彩画で描かれています。

擬人化されたカブや、タコの吸盤とカブの対比など洒落っ気があって楽しい作品です。

タコの吸盤とカブの組み合わせは発想が面白いですね。ディテールの情報量が多く、丁寧に描いていることが分かります。

キウイか?ライムか?果たして・・・。

キウイとライムを自然に組み合わせた作品。こう言った作品も現実に果物を使って完成図のように組み合わされています。

「2つの性質」20号F

まだ20代のお若い作家さん。今後も奇想天外な発想力を生かして驚かして欲しいですね。

今後も色々な展覧会での予定が組まれているようです。
今後のご活躍を楽しみにしております。