【個展】繊細な肌感と内面の描写力〜倉田明佳「When I came back to myself」@みうらじろうギャラリー

倉田明佳「When I came back to myself」

左作品:morning glory 2016 絹にアクリルガッシュ、墨 右作品:BLACK 2016 絹にアクリルガッシュ、墨

倉田明佳さんの個展「When I came back to myself」に伺ってきました。会場はみうらじろうギャラリーです。
伺ったのが開催日2日目、既に大作を含めて赤丸シールが多く盛り上がりを感じます。
ご本人が在廊されていたのでお話を伺う事が出来ました。

こちらの額装3作品は裏打ちせずに、絹をそのままの状態で額装しています。

一通り作品を鑑賞したところで気がついたのが、支持体として使用している素材が全て「絹」という点です。非常に繊細な絹が使われていることで、非常に滑らかなツヤ感が作品から感じられます、まさにシルキータッチ。

10th November 2016 絹にアクリルガッシュ、墨

orange 2018 絹にアクリルガッシュ、墨

特に注目すべきは肌の表現力。グレーというか青を微妙に入れていて独特な味が出ているようです。アクリル絵の具でもマットな感じは無くて透明感が感じられます。全て女性の人物画ですが、モデルは友人を描いていらっしゃるようです。会場にも偶然モデルのご友人がいらっしゃっていました。
また、女性の表情もいわゆる美人画ではなく、内面を映し出すような微妙な表情を切り取っているようです。

way home 2018 絹にアクリルガッシュ、墨

flower patterns 2018 絹にアクリルガッシュ、墨

右作品:wash out 2018 絹にアクリルガッシュ、墨

Ash 2018 絹にアクリルガッシュ、墨

When I came back to myself 2018 絹にアクリルガッシュ、墨 194cmx291cm

「When I came back to myself」は個展前にも佐藤美術館で出品されていた作品です。迫力満点の作品でした。

筆者が興味を持った作品は既に売約済みでした。これから期待の作家さんです。
描かれている作品の中の女性たちはいずれも視線が力強くて、しっかりと時代を見て生き抜いているような印象を持ちました。

概要

倉田明佳展 ”When I came back to myself”
会場:みうらじろうギャラリー
会期:2018年9月7日(金)~9月24日(月・祝)
12:00~19:00 9月10、11、18日休
オープニングレセプション:9月7日(金)19:00~21:00