早川実希
画廊くにまつ青山さんで開催されていた早川実希さんの個展にお伺いしてきました。
早川実希さんの作品は女性をモチーフにした作品が多く、顔の部分を墨で描いていく手法を取り入れていて、作品全体のトーンが締まっている印象を受けます。それ以外の部分は、色を乗せたり箔を使った日本画的な技法を用い、全体を構成していきます。
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花の行く先(120cm×60cm)
ギャラリーの中は全体が調和していて、多くの女性に囲まれているよう。元来は大作を多く描かれる作家さんのようですが、今回の個展は小品中心でお求めになり易い価格設定でした。
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通り風(F10号)
モチーフとなる女性の多くは実際のモデルさんを立て、作品ごとに少し変化を付けて完成品にされているようです。
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こちらのモデルさんは同一人物のようです(藝大先端の某女子?)
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祈りを込めて(S4号)
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春の海(S4号)
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左:変わらないもの(4号変形) 右:いつもそばに(4号変形)
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予感
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「朝の鏡」 こちらの作品だけ顔の部分の描き方は異なりますね。
個展の会期途中に完成した作品が下の写真。実物の質感がとても素晴らしかったです。
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ずっと待ってる(P10号)※会期途中より展示
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現在東京で絵を教えながら活動されていらっしゃるようです。
注目の作家さんですね。
概要
早川実希展 [ひとりあるき]
Solo exhibition [Miki HAYAKAWA]
会場:画廊くにまつ青山
5月17日(木)~27日(日)
月-金12:00-19:00 土日12:00-18:00
会期中無休
季節の変わり目に、ふとひとりで歩く夜は、心が少し浮足立って、
心地よくも感傷的で、何故だか 焦るような気持にもなります。
そのはっきり名状できない感情を、私はとても大事にしています。
誰にでも、言葉にできない大切な感情があるのではないでしょうか。
それを表現できるのが絵画 なのではないかと思うのです。
絵は、なにか問題を解決してくれるわけではないけど、
同調し、 人のそばに寄り添うことができます。
私の作品もまた、私の手元から離れてひとりあるきして、
見る人それぞれの共感を呼ぶことができたら幸せです。 早川実希