六本木のギャラリー「WAKO WORKS OF ART」で開催されているヘンク・フィッシュの個展にお伺いしました。ヘンク・フィッシュはオランダの彫刻家で、奈良美智さんとも交流がある方だそうです。
ヘンク・フィッシュさんは以下の通りベテラン&大御所の作家さんです。
ヘンク・フィシュ(1950年オランダ、アイントホーフェン生まれ)は、詩を綴るような深い思索を制作の起点に導き出されたさまざまな思考の様相を、制作を通じて形を与え、知覚の可能性を物体として表現してきた。1972年にスヘルトーヘンボス王立美術アカデミーを卒業し、1980年頃よりヨーロッパを中心に作品の発表を開始。最初に作品として発表した560cmの橋は、現在、オランダのクレラー・ミューラー美術館のコレクションに加えられており、以来、ミュンヘン、ロッテルダム、アントワープなどヨーロッパ各地に公共彫刻が設置されている。1988年に第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ・オランダ館で個展を開催。ドクメンタへの2度の参加(1992、2002)をはじめ、現在に至るまで数々の展覧会に参加。2012年にはオランダのアメルスフォールト美術館で回顧展が開かれた。また、西沢立衛設計の森山邸での展示(2006)や、第2回北京国際美術ビエンナーレ(2005)、シンガポール・ビエンナーレ2006、釜山ビエンナーレ2006、釜山ビエンナーレ2014など、近年はアジアでの発表機会も増えている。また、制作活動のみならず、80年代中頃より教育に携わり、近年もミュンスター芸術大学や北京中央美術学院で教鞭を執る。
とにかくその作品に圧倒されました。
彫刻
ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度、2018年5月25日(金)から7月14日(土)まで、オランダの美術界を代表する彫刻家、ヘンク・フィシュによる7回目の個展『 At the edges of cultivated land 耕された土地の端で 』を開催いたします。フィシュは1950年にオランダのアイントホーフェン(Eindhoven)に生まれ、人間を想起させる独特な形態をもつ彫刻作品の制作を中心に、「不可視であるもの」に対する問いかけを続けている作家です。 詩を綴るような深い思索を制作の起点とし、そこから導き出された様々な思考の様相を作品を通して象ることで、知覚の可能性を物体として表現しています。
本展の中心となるのは2018年に制作された新作彫刻13点です。来日する作家本人がそれぞれに場所を与え、展示空間を構成します。彫刻の周囲には、フィシュ作品のもうひとつの側面である詩的なドローイング約20点が並べられ、独立した物体ともたらされた空間との相互干渉、そして関係性の複雑な折り重なり合いが魔法のように産み出されます。
今回の新作彫刻では、形態への新しいアプローチが試みられています。これまでと同様、ブロンズ製の鋳造像をベースとしながらも、透けるアクリルやガラス、アクセサリー、素朴な木片や模型などが組み合わさり、異なるもの同士の同居が繊細に演出されています。フィシュの芸術観には、対象を正確に知るために触れながら造形する制作過程や、その接触の感触自体の表現など、存在と非存在の境界線に注目するという特徴があります。ドローイング作品に描かれる図像も、作家本人が「目を閉じても描けるたぐいのもの」と語る、視覚以外の感覚から導き出されたものです。結合や接触を可視化することで、世界に対する理解と意識の解放のツールが用意されます。日本での展覧会は、2012年にフィシュがキュレーションしたアイシェ・エルクメン等との3人展以来6年ぶりの開催です。同時発売予定のドローイング作品によるアーティストブック『 HENK VISCH drawings: Hope everithing is good with you 』には、親交の深い日本人作家、奈良美智との交換書簡も収録されます。
いやぁ、すごい。我々の常識が試されているようです。
ドローイング
思いっきり右脳に刺激を頂きました。
タイミング良くヘンク・フィシュ夫妻にお目にかかることが出来ました。明るいお二人でアーティストぶっていない気さくな方でした。
作品は外車が買えるような金額で可愛くありませんでしたが・・・。
概要
作家:ヘンク・フィシュ(Henk Visch )
タイトル:耕された土地の端で
会期 2018年5月25日~7月14日
会場 WAKO WORKS OF ART(ワコウ・ワークス・オブ・アート)
住所 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 3F
電話 03-6447-1820
開館時間 11:00~19:00 (5.26〜20:00)
休館日 日曜日、月曜日、祝日
観覧料 無料
また、5月26日(土)18:00-20:00には「六本木アートナイト」との関連イベントとして、作家を囲むアーティストレセプションを開催いたします。 是非この機会にご高覧下さい。
後援:オランダ王国大使館
■5月26日は六本木アートナイトのため、開廊時間を22時まで延長いたします。