【特別展】「田中一村の絵画 ―奄美を愛した孤高の画家―」

田中一村

田中一村という画家をご存知でしょうか?

生涯無名のまま他界され、その後取り上げられたメディアによって広まっていった画家。

「昭和の若冲」「日本のゴッホ」などと形容される一村は、凄まじい生き様を送ったまさに孤高の画家です。

 

岡田美術館は入場料が2800円とかなり高額です。若干躊躇しましたが、小林忠館長の講演もあると聞いて、思い切って訪問してみました。

カメラもスマホも持ち込み禁止。入場ゲートは金属探知機が設置されているという神経質というか、厳重な警備体制の美術館です。写真撮影が出来ませんので、今回の画像も館外写真のみの掲載です。

展示されている田中一村の作品は合計5点(会期後半には追加作品が展示予定)。ボリュームが少ない展覧会となりましたが、若冲の作品や藝大の同期である東山魁夷や呉昌碩(ごしょうせき)の作品も並び、田中一村の周辺も掘り下げていく企画によって成り立っている展覧会でした。

小林忠館長ギャラリートーク

小林忠館長のお話は90分の予定をオーバーするほど白熱し、晩年に移住した奄美大島への取材記も含めて、笑いありマル秘話ありの貴重な講演となりました。

奄美での滞在を通じて取材された田中一村のお話しを沢山頂きましたが、一村の生涯は鬼気迫るもので、心の奥底にまで彼の作品とメッセージが届くこととなりました。

美術作家としては生涯評価されることなく人生を終えましたが、南日本新聞社の記者が記事にしたことによってNHKの番組に繋がり、一気に評価を獲得していきます。いつか奄美大島の美術館に行ってみたいと思いました。。

足湯

ゆっくりと他の展示も見たあとには、足湯にゆっくりと浸かりました。
広い美術館を見終えた疲労を取るため、時間を忘れて満喫させて頂きました。

美術館の豪華さに比べてミュージアムショップは何故か安い造り・・・。

 

概要

特別展「初公開 田中一村の絵画 ―奄美を愛した孤高の画家―」
会期:2018年4月6日〜9月24日
会場:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
電話番号:0460-87-3931
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
入館料:一般・大学生 2800円 / 小中高生 1800円
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