井田幸昌「思層｜Ontology」
井田幸昌さんの国内約2年ぶりの個展「思層｜Ontology」に伺いました。
会場は銀座RICOH ART GALLERYです。
井田幸昌「思層｜Ontology」
前回の個展は、2020年2月にKaikai Kiki Gallery開催された大規模個展でした。
本展はStare Reap、リトグラフ、シルクスクリーン、という3つのプリント技法で作られた作品を発表する、初の版画作品のみの展覧会です。
展示風景
Stare Reap
RICOHの独自技術である「Stare Reap」は、立体的に隆起した絵肌が特徴的で、井田さんの作品集「Crystallization」特装版でも既に作品として発表されています。
「Crystallization」特装版で発表された作品※Detail
Stare Reap作品より〜左右ともに：井田幸昌《King of Limbs》各ED5
アルミ板に印刷された作品。額は木枠にアルミ箔
《King of Limbs》※Deatail
Stare Reap作品より〜左上：井田幸昌《Ogata》他3点は全て《Self Portrait》、各ED5
井田幸昌《Self Portrait》ED5
リトグラフ
リトグラフ作品展示風景〜左：《Dream eater》ED50 右：《Tapir》ED50
井田幸昌《pig》ED50
井田幸昌《Slaughterhouse》ED50
シルクスクリーン
シルクスクリーンは同じモチーフを色違いで6版
シルクスクリーン作品展示風景
展示風景
展示風景
海外オークションでも高値で取引されるようになった井田さん。
直近で取引された10 October 2021年10月のSothebyでは、30cm×25cmの作品が予想落札価格を大きく超え、567,000HKD（日本円で約830万円）という高値で取引されていました。
数年前では普通のペインティングが購入出来た金額ですので、以前からのファンとしては複雑な思いに駆られます。
グローバルな活動に軸足を動かし、どんどん著名になっていく嬉しさの反面、人気とともに上がっていく作品価格に悲しみを感じます。ペインティング作品はもう二度と手に入らないだろう･･･という複雑な感情を抱きながら会場をあとにしました。
概要
井田幸昌
「思層｜Ontology」
会場：RICOH ART GALLERY
会期：2021年12月4日（土）～ 2022年1月8日（土）
時間：12:00 ～ 19:00 ※最終日18:00 終了
休廊日：日・月・祝 / 年末年始：2021年12月31日(金)～2022年1月3日(金)
備考：作品は全て抽選販売 ※シルクスクリーン作品はZOZOVILLA取り扱い
