【個展】破壊と再生のあいだを表現する〜渡邊涼太「Horizon」 roid works gallery

渡邊涼太「Horizon」

渡邊涼太さんの個展「Horizon」に伺いました。
会場は湯島のギャラリー、ロイドワークスギャラリーです。

渡邊涼太さんは、東北芸術工科大学を卒業後、東京藝術大学の大学院に通う作家です。

作品は渡邊さん自身で編み出したオリジナルの手法によって描かれています。
カッターの歯にアクリル絵の具をつけ、キャンバスに乗せてモチーフを描きます。
同じ行為を油絵の具でも行い、絶妙な風合いを表現する絵画を描いております。

展示風景

渡邊涼太《Icarus》 1,455 × 1,120mm (F80) キャンバス、アクリル、油彩 2021年

《Icarus》※Detail

渡邊涼太《Venus》910×727mm (F30) キャンバス、アクリル、油彩 2021年

《Venus》※Detail

左:渡邊涼太《Anonymous》 1,167×910mm (F50) キャンバス、アクリル、油彩 2021年
右:渡邊涼太《Flower》 1167×803mm (P50) キャンバス、アクリル、油彩 2021年

中央:渡邊涼太《REAL》 910×910mm(S30) キャンバス、アクリル、油彩 2021年

現代における存在の曖昧さを表現する渡邊涼太さん。
カッターを使った表現は、描くというよりも、存在をかき消す道具のようなものとして捉えているようです。

作品は抽選で販売されましたが、天良会は大きな注目を集め、完売したそうです。

概要

渡邊涼太
『Horizon』

会場: roid works gallery
会期:2021年10月23日(土)〜10月31日(日) ※会期中無休
時間:12:00〜19:00