木村翔馬「水中スペック」
木村翔馬(Shoma Kimura)さんの個展「Full Lightness」が開催されました。
会場は京都市京セラ美術館の展示スペース「ザ・トライアングル」(本館地下1階)です。
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming2.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
京都市京セラ美術館「ザ・トライアングル」
木村翔馬さんは第4回CAF賞(2017年)の最優秀賞を受賞するなど、めざましい活躍で注目されている若手作家です。
特徴的な作品は、筆や絵具、キャンバスを用いた従来の絵画とともに、その絵画的ルールを取り入れた3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)、VR(バーチャルリアリティ)による作品を制作していることで知られているアーティストです。
本展のタイトル「水中スペック」は、デジタル技術を水中での動きづらさに例えて形容されたものです。
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming14.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
木村翔馬「水中スペック」展示風景
本展ではVRのヘッドセットが用意されており、展示空間をVRで表現した3DCGの映像鑑賞をすることができます。
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming11.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
ヘッドセットはスタッフさんが付けてくれます。映像は行列対策により2分間だけの視聴制限が掛かっていました
ヘッドセットを通じて見える映像は、絵画のモチーフと似たオブジェクトが立体的に浮遊していました。映像鑑賞後の絵画を見ると、映像鑑賞前の作品とは違った印象が生まれました。
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming9.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
展示風景
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming10.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
展示風景
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming16.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
鑑賞者は自らが動きながら映像を楽しみます
ザ・トライアングルの1階は北西エントランスになっており、ガラスで囲まれたフリースペースになっています。ガラス面に施された絵具が陽の光に照らされ、輝きを放っていました。
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming6.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
ガラス面にライブペインティングで施された作品《透明の上に描く》※Detail
![](https://i0.wp.com/burart.jp/wp-content/uploads/2020/11/ShomaKimura_VirtuallyUnswimming5.jpg?resize=728%2C546&ssl=1)
ザ・トライアングルの1階(北西エントランス)
デジタルと絵画の関係性を構築し、鑑賞者に新たな気づきを与えてくれる木村翔馬さんの表現に、今後も注目していきたいと思います。
概要
木村翔馬
「水中スペック」
会場:ザ・トライアングル(京都市京セラ美術館)
会期:2020年9月19日(土)〜 11月29日(日)
時間:10:00〜18:00
休み:月曜日 ※祝日の場合は開館
鑑賞料:無料