【企画展】「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」展」ポーラ美術館

シュルレアリスムと絵画

ポーラ美術館で開催されている、シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」展にお伺いしました。

「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」展」ポーラ美術館

20世紀の芸術に最も大きな影響を及ぼした芸術運動のひとつ、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが中心となって推し進めた芸術運動「シュルレアリスム」。
「シュルレアリスム」に焦点を当てた本展は、タイトルの通り「絵画」に視点を絞り、シュルレアリスム運動の当時から、“シュール”と呼ばれる日本独自の表現へと展開していった流れを、現代美術作家の作品を含めて紹介する企画展です。

入場口付近には、マックス・エルンストの作品をオマージュした眼のオブジェが設置されています。

展示風景 Photo: Ken Kato

マックス・エルンストは多数、サルバドール・ダリは約10点、他にルネ・マグリット、ジョアン・ミロ、パブロ・ピカソなど、豪華なアーティストの作品の展示がありました(画像掲載不可により記事内でご紹介できませんでした)。

展示風景

「シュルレアリスム」は、理性が信じられた近代の考え方を否定し、より強い現実性を目指す運動でしたが、日本では「超現実主義」の「超」に重点が置かれ、現実を超えた夢のような世界、現実離れした意味合いとして広がっていきました。

シュルレアリスムを日本で紹介した当時の本や資料

日本人作家の作品も多数展示されていました。

古賀春江≪白い貝殻≫ 1932年

展示風景

瑛九≪海の原型≫1958年

成田亨≪ウルトラマン初稿≫など〜展示風景 Photo: Ken Kato

特別展示

現代日本におけるシュールレアリスムを参照する美術作家として、束芋さんの特別展示が企画されました。

展示風景

束芋≪ghost runnning≫シリーズ作品 展示風景

ウォールドローイングと束芋さん Photo: Ken Kato

本展は、シュルレアリスム運動からどのようにシュルレアリスム絵画が生まれたのか、さらに日本における超現実主義への展開に焦点をあてる世界で初めての展覧会です。

概要

シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」
会期:2019年12月15日~2020年4月5日 ※会期中無休
展示替え:版画、写真作品をはじめ、作品の入れ替えあり。
※前期:2019年12月15日〜2020年2月5日 後期:2020年2月6日〜4月5日
会場:ポーラ美術館
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日:会期中無休
料金:大人 1800円 / 65歳以上 1600円 / 大学・高校生 1300円 / 中学生以下無料
主催: 公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館