【グループ展】コロナ禍にマスクで鑑賞する「顔展」 小山登美夫ギャラリー

顔展

小山登美夫ギャラリーで開催されていたグループ展「顔」に伺いました。

「顔展」 小山登美夫ギャラリー

 

今回、新型コロナの影響で、カンボジアのアーティスト、クゥワイ・サムナンの展覧会ができなくなったことからこの展覧会は始まりました。
新型コロナ状況下で、マスクをしている人々。顔は見れません。初めて会った人はこの先、会わなければ一生顔を見ることはなく、知った人でも以前見た顔を想像するしかない。まあ、もちろん食事とかできればいいんでしょうが。。

そんななか、今回の「顔」のアイデアは、いま、CADAN有楽町でやっている展覧会ーあなたの「顔」が見たかったーをキュレーションしているSprout Curationの志賀良和さんと話している時に浮かびました。小山登美夫ギャラリーでは顔を題材にしているアーティストが何人もいます。顔を描き続けるアーティストたち。その時、顔にどんな魅力や意味があるのか?ゲスト・アーティストとして、MISAKO & ROSENさんから有馬かおるさんに参加していただき、さらにギャラリーアートもりもとさんの協力で、風景画でも有名ですが、生々しく現代に通じる顔を描くと思っていた里見勝蔵さんの水彩をご遺族から出していただき加えさせていただきました。

何人かのアーティストには顔についてのコメントも寄せてもらっています。

いま、マスクをして展覧会を見ることになる皆様に、マスクのない顔の作品を見ていただきたいと思います。

小山登美夫

コロナ禍でマスク着用や検温が義務づけられているギャラリーも多く、事前予約制で営業しているところも多くあります。そういった環境での展覧会でしたので、マスクを着用する鑑賞者による顔展の開催となりました。

展示風景

川島秀明 Hideaki Kawashima calm 2015 acrylic on canvas 53.0 x 45.0 cm

川島秀明 Hideaki Kawashima innocence 2015 acrylic on canvas 65.5 x 53.0 cm

川島秀明 Hideaki Kawashima solitude 2015 acrylic on canvas 65.5 x 53.0 cm

川島秀明 Hideaki Kawashima dim 2015 acrylic on canvas 65.0 x 53.0 cm

展示風景

名知聡子 Satoko Nachi Another me 2019 oil on canvas 116.7 x 91.0 cm

左:中園孔二 Koji Nakazono 不明 oil pastel on wood panel
右:中園孔二 Koji Nakazono 不明 oil pastel on wood panel

展示風景

有馬かおる作品展示風景

大野智史作品展示風景

左: 大野智史 Satoshi Ohno Self portrait, funny smile. 2017 oil and spray on canvas 60.8 x 51.7 cm
右:大野智史 Satoshi Ohno Self portrait, funny smile. 2017 oil and spray on canvas 61.4 x 51.2 cm

※Detail

※Detail

小出ナオキ作品展示風景

左:桑原正彦 Masahiko Kuwahara 土地の経歴 2002 oil on canvas 65.2×53.0cm
右:桑原正彦 Masahiko Kuwahara 新種 New Species 2001 oil on canvas 72.7×72.7cm

Diego Singh ディエゴ・シン drastic pursuits (one eye left) 2007 resin, clay, silver, fake fur, wood 241.3 x 38.1 x 38.1 cm

 

概要

会場:小山登美夫ギャラリー
会期:2020年10月3日〜10月31日 [土] 時間:11:00〜19:00
休み:日、月、祝
参加アーティスト:ダン・アッシャー、有馬かおる、川島秀明、小出ナオキ、 桑原正彦、名知聡子、中園孔二、大野智史、 里見勝蔵、ディエゴ・シン、シュシ・スライマン