【企画展】キュンチョメ「いろいろな性を生きる2」しんらん交流館

キュンチョメ「いろいろな性を生きる2」

キュンチョメが「あいちトリエンナーレ2019」で発表した映像作品がしんらん交流館(京都)で再上映されました。

しんらん交流館

キュンチョメはホンマエリとナブチの男女2名によるアートユニットです。
自らの嗅覚と欲望に従って国内外各地に中長期にわたり滞在し、行為(アクション)、リサーチ、インタビュー、映像制作を繰り返しながら、その土地の最もコアな現実に切り込んでいくスタイルで活動しています。

展示風景

本展は、「自ら名前と性を書き換えた人々」へのインタビューを中心とした作品《声枯れるまで》と《わたしは世治》の2作品が上映されました。

声枯れるまで

《声枯れるまで》はFtoM、MtoF、Xジェンダーの3人を、各15分(合計K45分)にまとめたインタビュー作品です。それぞれが歩んできた道へのインタビューを中心に構成され、自分の名前を大きな声で叫び続けるパフォーマンスで結ばれています。

FtoM(FTM):Female to Maleの略。生まれながらの性は女性だけど、男性として生きたい、男性として接して欲しい、と思う人のこと

MtoF(MTF):Male to Femaleの略。生まれながらの性は男性だけど、女性として生きたい、女性として接して欲しい! と思う人のこと

Xジェンダー:生まれ持った性別に違和感を感じながらも、心の性別を男性・女性と線引きをしない人のことを指します。

《声枯れるまで》2019年 映像 45分

《声枯れるまで》

《声枯れるまで》

自分の名前を叫ぶシーンでは画面が暗転し締めくくられます。

わたしは世治

《わたしは世治》は彩乃から世治に名前を変えたFTMの登場人物が、母親にその事実を告げ、過去と現在の名前を書で表現する様子を記録した映像です。

《わたしは世治》 2019年 映像 15分

母と子の共同作業で名前を書くパフォーマンス

元の名前の上から改名後の名前を重ねます

性別とともに、名前に含まれる大きな意味を問う作品です。

概要

キュンチョメ
いろいろな性を生きる2

会場:しんらん交流館1F 交流ギャラリー(京都)
会期:2020年2月26日〜3月23日
時間:9時~18時/土日祝 9時~17時 [火曜日休館] 主催:真宗大谷派解放運動推進本部女性室