【1980年〜40年間】ヨーロッパとアメリカの抽象芸術「抽象世界」@国立国際美術館

抽象世界

国立国際美術館で開催の展覧会「抽象世界」にお伺いしました。

本展は1980年から現在まで約40年間のヨーロッパとアメリカの抽象芸術を13人の作家によってまとめたものです。
歴史的な美術作家の作品も含み、絵画を中心に彫刻も交えて紹介する場となりました。

「抽象世界」国立国際美術館

会場内は仕切りの壁を排除した、空間を広く使った展示方法でした。
視界が開け、多くの作品情報が一度に飛び込んでくるような展示方法。キュレーションは国立国際美術館美術室長の中西博之さんです。

展示風景

本展の作品は、以下の13人(42作品)で構成されています。

出品作家(13アーティスト)

  1. エルズワース・ケリー(1923-2015)
  2. ラウル・デ・カイザー(1930-2012)
  3. ダーン・ファン・ゴールデン(1936-2017)
  4. フランツ・ヴェスト(1947-2012)
  5. ジョン・アムレーダー(1948-)
  6. ギュンター・フォルグ(1952-2013)
  7. ミハエル・クレバー(1954-)
  8. クリストファー・ウール(1955-)
  9. ハイモ・ツォーベルニク(1958-)
  10. ウーゴ・ロンディノーネ(1964-)
  11. トマ・アブツ(1967-)
  12. スターリング・ルビー(1972-)
  13. リチャード・オードリッチ(1975-)

フランツ・ヴェスト《乳首》2004年 絵画作品が融合した空間でした

右:リチャード・オードリッチ《the katana and the wakizashi》2006年

ウーゴ・ロンディノーネ《二千十四六月二十二》2015年

左:スターリング・ルビー《SP101》2010年 右:スターリング・ルビー《WIDW.FFM.BOW》2018年

ハイモ・ツォーベルニク 左より《無題》2008年《無題》2008年《無題》2010年《無題》2012年

展示風景〜左からハイモ・ツォーベルニク、ギュンター・フォルグ・・・

クリストファー・ウール《無題》2014年

クリストファー・ウール《無題》1990年

展示風景

ミハエル・クレバー作品

リチャード・オードリッチ《女神》2016年

仕切りのない開放的な空間で、大きな作品をゆっくりと鑑賞出来ました。
初めて見る作家さんも含めて、心地良い鑑賞体験をさせて頂きました。
抽象作品とは呼びにくい作品も含まれていましたが、
13人の作家による多様性ある作品が集まり、抽象表現の奥深さや面白さが提示されていたように感じました。

概要

抽象世界
会場:国立国際美術館
会期:2019年5月25日(土)―8月4日(日)
時間:10:00 〜17:00、金曜・土曜は20:00まで
※7・8月の金曜・土曜は21:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館)
観覧料:一般900円(600円) 大学生500円(250円)
※( )内は20名以上の団体料金
無料観覧日 6月1日(土)、7月6日(土)、8月3日(土)