【個展】岡靖知(Yasutomo Oka)「第3回 自選新作展」  @サイト青山

岡靖知(Yasutomo Oka)

美人画を描く作家、岡靖知さんの個展にお伺いしました。会場は青山1丁目から約5分「サイト青山」です。

お伺いしたのは初日の夕方。既に数名の先客がいらっしゃいました。岡さんご本人も在廊されていて「5時間立ちっぱなし」とのこと。初日から盛況のご様子です。

個展は10年間で5回目、と言うお話し。1つの油画を完成させるのも1ヶ月ほどかかると言うことで、写実画ブームの折、それはそれで非常に労が多く多作が難しい様子が伝わってきました。

「深藍」P10号 53cm×41cm 油彩・パネル 40万円

出展されている作品は「抽選販売方式」です。エントリーシートを記載し、会期終了後に抽選のを行うそうですが、既に20人以上(20倍以上)の人気作品もあるようで、人気の一端を垣間見ました。先着順の制度だと早朝から並ぶような状況だったとか・・・、恐るべし!

「薄桜」F6号 41cm×31.8cm 油彩・パネル 26万円〜こちらが初日の時点で1番人気の作品です。

「高倍率であれば価格を上げれば良いのでは?」と思いがちですが、終始柔和な表情の岡さんは冷静で、ゆっくりと構えていらっしゃるご様子でした。それでも、現在「1号当たり4万円」と言う設定を、個展終了以降は5000円ほど値上げを検討しているとのお話しでした。

「金色の髪」鉛筆画 23cm×20cm 鉛筆・イラストボード 5.5万円

デッサンも非常に細やかな仕事ぶりを感じる作品ですが、「油絵とは違って楽です」とは作家さんのコメント。油絵は塗り直ししながら完成へ近づけていくとのお話しでした。

「移ろいの窓(鉛筆画)」23cm×19cm 鉛筆・イラストボード 5.5万円

ファンの幅も広そうです。

「深思の時」P8号 45.5cm×33.3cm 油彩・パネル 32万円

寄りでじ〜っと目をこらしますが、髪の毛の1本1本も微細な表現でため息が出るようです。

写真のように見えて仕方ありませんが、絵画です。

私も抽選に参加してきました。倍率が高すぎてお迎えはなかなか難しそうですが、短い会期中にゆっくり拝見出来ただけでも嬉しく思いました。

作家の岡さんは優しい雰囲気をお持ちで、こちらの質問にも誠実にお答えいただきました。会場内の撮影はOKでしたが、ご本人の写真は残念ながらNGでした・・・。

「赤い服の少女」 F4号 33.3cm×24.2cm  油彩・キャンパス 18万円

素晴らしい作品でした。

抽選倍率

後日、Twitterを通じて各作品の申込総数が発表されました。

なんと、最高倍率が「67倍!」という高倍率でした。

ご当選された方、おめでとうございます!

若手の写実作家だと中島健太さんの女性画など、ここ最近注目されているジャンルで人気があるようですが、岡靖知さんの女性画は息遣いが聞こえるようなリアリティがあります。いつか収蔵したいものですが、益々人気に拍車が掛かるでしょうね。

 概要

岡靖知「第3回 自選新作展」
会期:2018年1月30日(火)~2月3日(土)
11時~19時(初日14時からオープンいたします。)
会場:サイト青山 http://site-aoyama.air-nifty.com/
油彩・デッサン合わせて13点を展示予定