クリムト展 ウィーンと日本 1900
世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトの傑作を一堂に集めた展覧会「クリムト展 ウィーンと日本 1900」。
クリムト没後100年を記念する本展は、国内で開催された展覧会では過去最多となるクリムトの油彩画25点以上が集まった貴重な機会です。
本展は《接吻》をはじめ、質、量ともに世界一のクリムトコレクションで知られる「ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館」監修のもと、企画構成されている展覧会です。
全長34mの壁画《ベートーヴェン・フリーズ》
クリムトが手がけた全長 34m にも及ぶ壁画《ベートーヴェン・フリーズ》。
本展では、ウィーンの分離派会館での展示が複製作品によって再現されています。
全長34メートルを超える壁画《ベートーヴェン・フリーズ》は、クリムトが40歳の頃に手掛けた大作です。
黄金の甲冑で武装した騎士が幸福を求めて敵に向かい、楽園にたどり着くまでの旅路が絵巻物のように展開します。ベートーヴェンの交響曲第9番に着想を得たこの壁画は、天使たちによる合唱と、男女の接吻で締めくくられます。
音楽と言えば、スペシャルサポーター稲垣吾郎さんによる音声ガイドも良かったです。
作品に関連するクラシック音楽がBGMで流れますので、耳からも心地良い世界に浸ることが出来そうです。
金やガラス、真珠層などの素材を用い、輝きのなかに歓喜を表現したフリーズは、まさにクリムトの「黄金様式」の時代を代表する傑作です。
オリジナルグッズ
特設グッズ売場の充実した商品ラインアップは本展を楽しむ要素の大きな1つでしょう。
選ぶのがとっても楽しみになるはずです。下記記事にまとめましたので是非ご覧下さい。
クリムトの世界にどっぷりと浸れる本展。とっても良い展示でした!
箔一×クリムト展 金箔コラボレーション
鑑賞後のフォトスポットも一級品でした。
こちらは石川県金沢市に本社を置く金箔(金沢箔)メーカー「箔一(HAKUICHI)」さんとクリムト展のコラボレーション企画です。純金の輝きはひと目見て驚くほどに眩しい美しさです。
入場時のタイトルロゴも純金の金箔仕上げでしたが、フォトスポットと同じ箔一さんのお仕事でした。
なお、本展と同時期に国立新美術館で開催されている「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」と併せて鑑賞することで、より深い美術体験を得ることが出来ることでしょう。
概要
「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
2019年4月23日(火)~7月10日(水)
東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
主催:東京都美術館、朝日新聞社、TBS、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
巡回情報(予定)2019年7月23日(火)~10月14日(月・祝)/豊田市美術館(愛知)
お問い合わせ:03-5777-8600