2019年4月開催〜2つの「クリムト作品」展覧会
2019年4月、「クリムト」の名前がクレジットされた2つの大型展が開催スタートされます。
2019年は日本とオーストリアの友好150周年というメモリアルイヤーであり、偶然に重なったということではありません。
ひとつは「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」(2019年4月24日〜国立新美術館)、もうひとつが「クリムト展 ウィーンと日本 1900」(2019年4月23日〜東京都美術館)です。
展覧会の開催日が1日違いという、測ったかのような同時期での開催です。
詳しい概要は下記の記事をご覧頂ければと思います。
いずれの展覧会もメインディッシュは「クリムト」の作品です。
ウィーン・モダン展vsクリムト展 比較表
さて、本記事は同時期に開催される展覧会について、クリムト作品を中心に比較する検証記事です。
ウィーン・モダン展とクリムト展をポイントごとに比較してみたいと思います。
※Smartphoneでは横スクロールで閲覧下さい。
展覧会名 |
ウィーン・モダン |
クリムト展 |
会場 | 国立新美術館 | 東京都美術館 |
期間 | 2019年4月24日〜8月5日 | 2019年4月23日〜7月10日 |
巡回展 | 国立国際美術館(大阪) 2019年8月27日〜12月8日 |
豊田市美術館 2019年7月23日〜10月14日 |
主催 | 国立新美術館(東京展) 国立国際美術館(大阪展) ウィーン・ミュージアム 読売新聞社、読売テレビ(大阪展) |
東京都美術館、 朝日新聞社、TBS、 ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館 |
総作品点数 | 約400点(大阪:330点) | 未発表 |
クリムト作品点数 | 47点 | 油彩画を中心に20点以上 |
クリムト油彩画点数 | 不明 | 過去最多の20点以上 |
主なクリムト 展示作品① |
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主なクリムト 展示作品② |
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主なクリムト 展示作品③ |
全長34mの壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製展示 | |
クリムト以外の展示作品 | 同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品などが展示されます。 | |
入場料(前売) | 未発表 | 一般:1,400円 |
入場料(当日) | 未発表 | 一般:1,600円 |
企画チケット | 未発表 | 多数有・随時発売 |
音声ガイド | 未発表 | 未発表 |
本サイトNews記事 | ウイーン・モダン展 News記事 | クリムト展 News記事 |
公式サイト | https://artexhibition.jp/wienmodern2019/ | https://klimt2019.jp/ |
公式Twitter | ウィーン・モダン展 | クリムト展 |
見どころ | ヨーロッパ有数の博物館として知られるウィーン・ミュージアムですが、改修工事に伴って同館の主要作品をまとめて公開される貴重な機会です。 クリムトに注目が集まりますが、シーレやココシュカを含めて、絵画、建築、応用芸術、音楽など、ウィーンの芸術文化の全容が分かる総合展です。 4クリムト作品は47点が集まると発表されていますが、ウィーン・ミュージアムのクリムトコレクションは「素描が400点」あるため、素描に比重が置かれると予測。 国立新美術館の大きな空間でバラエティに富むウィーン芸術に触れる好機だと思います。 |
世界一のクリムトコレクションで知られる「ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館」監修のもと、企画構成されている展覧会です。 このため、クリムトの真骨頂である油彩画の作品が多数集められている展覧会となっており、クリムトファンなら大満足する内容になるはずです。 一方で、クリムト以外の作品についての情報は現時点で薄く、「クリムト展」と謳う通り、クリムトの油彩をじっくりと鑑賞する為の展覧会になりそうです。 |
グッズショップ比較
両展覧会に早速行ってきましたが、特設グッズ売り場の充実ぶりが共通していました。
品質の良い商品もたくさんあって、現代の美術展の進化を感じることと思います。
両展覧会の鑑賞レポート
両展覧会のオープニングに伺いました。
それぞれの展示会場、作品画像を掲載しておりますので、よろしければご覧下さい。
2つの展覧会を併せて鑑賞することで、より深い美術体験に繋がることと思います。
まとめ
・両展覧会はクリムト繋がりという共通点はあるものの、全く違う展覧会である
・クリムトのコレクションを満喫したい方は両展制覇をオススメ。
・クリムトの本領「油彩画」を満喫されたいなら「クリムト展」がオススメ。
・クリムト作品から「ウィーンの芸術文化」の全容を鑑賞するには「ウィーン・モダン展」が絶好の機会になるはず。
※「ウィーン・モダン展」では、クリムトの素描画をたくさん観ることが出来ます。
・もちろん、当サイトの推奨は「両展制覇」です。