ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館

ミケランジェロと理想の身体

国立西洋美術館で開催中の展覧会「ミケランジェロと理想の身体」に伺ってきました。

ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)は、彫刻、絵画、建築のすべての分野で名をなし「神のごとき」と称された男です。本展は、《ダヴィデ=アポロ》《若き洗礼者ヨハネ》というミケランジェロ彫刻の傑作を核に、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点の対比を通して、両時代の芸術家が創りあげた理想の身体美の表現に迫ります。

世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻のうち、傑作2点に日本で会える!!」というのが見どころのひとつ。傑作2点とは初期の傑作「若き洗礼者ヨハネ」と壮年期の傑作「ダヴィデ=アポロ」と言うことです。いずれも初来日と言うからこれは大注目ですね!

内容はとにかく裸体が多くていずれも肉体美が主張してきます。滑らかな筋肉美が美しくて、ターザンの「理想のカラダ」特集を見ているようです。当時の人はどうやって鍛えていたのでしょうね。

最後のコーナーには写真撮影OKの「ラオコーン」が展示されていて、若い女性が恥じらいもなく写真撮影に熱中していました。そう、全くエロくないのです。

《ラオコーン》 ヴィンチェンツォ・デ・ロッシ 1584年頃 ローマ、個人蔵、ガッレリア・デル・ラオコーンテ寄託 191×145×68cm 大理石

前から見るよりも、後ろから見る背筋の表現力が好みです。

硬い大理石を削って滑らかな球面に仕上げる技術力は素晴らしいものがありますね。綺麗すぎて生々しい息遣いなものが伝わってこなくて、目の前の作品にレアリティを感じ無いほど精巧に作られていました。

国立西洋美術館は常設展が良いので、セットで見るのをオススメします。

概要

ミケランジェロと理想の身体
会期:2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分 毎週金・土曜日:午前9時30分~午後9時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、7月17日(火)(ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館)
主催:国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
観覧料金:
当日:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円
前売/団体:一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円

出展リスト((Pdf)