【個展】チャリス・ミッシェル(Chalice Mitchell)「Immanenceー内在するもの」@アートラボ・トーキョー

チャリス・ミッシェル展

天草在住のアメリカ人女性作家「チャリス・ミッシェル」さんの個展に伺ってきました。会場は浅草橋「アートラボ・トーキョー」です。

「アートラボ・トーキョー」さんでは2回目の展示なんでそうです。

外から見ると、男性の裸体が中心の作品で少しドキっとします。

内在するもの
Chalice Mitchellによるアーティストステートメント
 
天草で4年間暮らした後、風景が私の作品にどのように影響しているかを考え続けてきました。日本に住んでいるアメリカ人としての経験は、絵の色の選択と空間的バランスに影響を与えました。私は2つの文化の間を行き来し、社会化と内省を通じてハイブリッドアイデンティティを作り出します。ここには山と海が混ざり合っている魔法があります。それは秘密の世界のように感じられ、他の国々から遠く離れています。クリスチャンが隠れて、ここで繁栄したのも不思議ではありません。

私の父は牧師ですので、私が物心ついたときから、ずっとキリスト教のイメージで溢れていました。天草に住むことで、私は非常に異なった状況でキリスト教の歴史に再度ふれました。今、この宗教的伝統の中で、私の子供時代からある程度の距離を置いて、私は新鮮な驚きの感覚で見ることができます。このような観点から、キリスト教のイメージは信じられないほどエロティックに見えます。特にサンセバスチャンのイメージは、悪名高い「男性視線」のパラダイムを覆す傾向があります。日本人の三島由紀夫は、特にグイド・レニの聖人の描写に触発されました。しかし、キリストは官能的なイメージの中心人物です。女性の芸術家として、これは権力の逆転で、男性の視線を逆さまにするだけでなく、神聖な、地上の階層も変えます。

西洋美術の歴史に根ざして、私は日本の水墨画の影響を強く受けました。対極の要素は、禅の哲学を伝えるために文字通り織り込まれています。これは空と全空間の関係に見られます。人物と背景、雲と山、墨と紙、身体と心。私はイメージを視覚的に未完成の状態にとどめ、視覚的にも哲学的にも対極の要素間のつながりを作り出して、色のないフィールドに分解します。肉体は内在性に満ちた精神的な力に没頭しています。

アーティストのバイオ
チャリスは国内外で展覧会をしています。マサチューセッツ州生まれた。マイン洲、イギリス、バーモント州で育ちました。アメリカ、カナダ、と日本で働きながら住んでいました。2003年にリングリング 美術大学からBFAを、2013年に南フロリダ大学からMFAを受けました。今熊本県天草に住んでいます。

 

チャリス・ミッシェルさんは30代の女性アーティスト。

天草に4年住んでいたそうですが、このたび母国のアメリカに帰るそうです。

「エッケ ホモ G&D」81×130cm(2017年)

 

「キス」81×130cm(2017年)

風景画

抽象画のようなテイストで風景画を描かれています。

一番奥のフロアには動画でペイントの様子を表現していました。

力強い筆で男性作家だと信じて見ていたので、女性作家と聞いてびっくりしました。

日本を去ることになるそうですので、今回を見逃すと次に作品を見るチャンスが掴めないかも知れません。

概要

チャリス・ミッシェル展 Chalice Mitchell Solo Show “Immanence” 1, June~ 10. June
Solo Show “Immanenceー内在するもの”
会場:Art Lab TOKYO / AKIBA アートラボ・トーキョー /アキバ

2018年6月1日(金)~10日(日)

15:00~20:00

月・火休廊
オープニングレセプション 6月1日(金)午後6時より