新宿眼科画廊で行われていた「はるみづる」さんの個展に行ってきました。
ギャラリーの中では最も小さなスペースでの展示。しかしその省スペースは作家さんの世界観がコンパクトに、それでも大きく感じられる展示内容でした。
DMにも採用されていた作品は全く色味が違って煌びやかな作品でした。
おかっぱ頭の女の子やウサギ、花、星・・・。女性的なアイテムが並んでいてピカピカした作品です。
作品にはそれぞれ解説がついていますが、解説は白い紙に覆われていて簡単には見せてくれません。どれもシニカルで日常を少し批判的に。それでも少し明るい希望をのぞかせるようなメッセージを含んでいます。
可愛らしいイラストテイストの作品。それでも、裏側にあるメッセージと重ね合わせるとハッとすることも・・・。
表情がない作品が多くて、少し怖いような気もしてくる感じです。明るくて白色のギャラリーでなければ、軽いホラー感覚を味わってしまうかも知れません・・・。
ダンボールを使ったドローイングも良く見ると・・・。
タイトルが付いていないので、深読みしてしまいます・・・。
それでも、最大の作品「笑っている人」は素晴らしい作品でした。
作品の中の人は、完全に女の子です。あえて「人」という大人の人格を表現していますが、確かな意思を持っていて、真っ直ぐと先を見て将来を確信しているように見えます。
引き千切られたような有刺鉄線にも意識を向けず、ただ視線を上に向けて見る少女に、しばし目を奪われました。
まだまだ色んな作品を見てみたいと思う作家さんでした。
頑張って欲しい!
概要
2017.11.24(金)~11.29(水)
新宿眼科画廊・スペースE
はるみづる 「補い合う」