東 慎也さんの個展「テレポーテーション : ザナルカンド⇆レストルーム」に伺いました。
会場は、高崎駅近くのアートスペースrin art association《3階フロア》です。
私は、自分の頭の中に蓄積された違う文脈を出自とするイメージ(例えばテレビから流れてくる戦争の映像、美術館で見
た巨匠の作品、テレビゲームの画面、鏡に映る自分のだらしない体 etc,…) を主題としてよく取り上げます。
それらのイメージを絵画という場に召喚する行為は、私が見ている世界の輪郭を捉え直すとともに、別の文脈に属する
モノを使って新たな意味を付与するHIPHOPにおける韻と言葉遊びの連想ゲームに近いものがあります。(あまりHIPHOP
は聞かないのですが…)
「テレポーテーション:ザナルカンド⇆レストルーム」というタイトルはそういった私の作品を言い表す言葉はないものか、
と考えていた時に思いついたタイトルです。
ザナルカンドというのはTVゲーム、ファイナルファンタジーⅩに登場する異界の名称です。そしてレストルーム=トイレ
という場所は自分の肉体から汚物を排泄する極めてパーソナルな空間です。
この2つのワードの間の距離を、瞬時に行き来しあう方法が私にとっての絵画なのだと思います。東 慎也
概要
東 慎也
個展「テレポーテーション : ザナルカンド⇆レストルーム」
会場:rin art association
会期:2023.6.11(Sun.) – 8.13(Sun)